2020/01/20 15:30 854PV

テニスで左利きってどうなの?メリットデメリットを解説!

テニス

スポーツ界で著名な左利き選手と言えば、ラファエル・ナダル選手や西岡良仁選手、そして最近ではバドミントンの百田選手などがすぐ頭に浮かびますね。共通するイメージはスキルが高く器用そうなところでしょうか。しかしマイナーであることは否めず、メリットやデメリットに関してよく知られていないのも事実ですね。ここでは、テニスの左利きのメリット、デメリットについて分かりやすく解説します。

ロジャー・フェデラー選手とラファエル・ナダル選手の試合などが特に象徴的ですが、あのレジェンドのフェデラー選手でも、左利きのナダル選手との試合では苦戦を強いられます。

私達の試合においても、相手が左利きなのをつい忘れてダウンザラインに放ったパッシングがいとも簡単に返されてショックを覚えた方も多いはずです。逆にダブルスでセンターにリターンしたら、左利き選手のフォアサイドとパートナーのラケットが重なり、お見合いでラッキーだった記憶をお持ちの方も多いはずです。いずれのケースも、左利きがマイナーであるが故に起こる現象です。私達のイメージに刷り込まれた固定概念や条件反射も影響しています。ここでは、そんな左利きの方が特有のメリットを最大限活かしてプレイ出来るように解説して行きます。

テニスの左利きのメリットとデメリットは?

結論から言うと、メリットはあってもデメリットは無いということです。左利きだからと言って何か特別のショットが極端に上手いとか、下手なショットがあるわけではありません。それはあくまでもテニスがネットを挟んでの対人競技だからこそ生まれる迷信のようなものですね。レフティでもサーブの下手なプレイヤーは沢山います。人口の中で約10%しかいない左利きという特殊性、いわゆるポジショニングから来る側面の方が強く、対戦相手の視点に立って初めて気付くものと言えましょう。
それでは、対人競技では無い個人のスコアで競うゴルフの場合はどうでしょうか?有名なレフティのゴルフ選手としてフィル・ミケルソンが挙げられますが、なぜ彼が皆んなから愛されるかと言えば、ゴルフが上手くて強いことに他なりません。また彼のチャーミングなパーソナリティも貢献しています。或いは、右利きにとって不利なコース設定のドッグレッグが左利きに有利に働く側面もあるやもしれませんが。いずれにしても、テニスに関しては右利き左利きに関係なくフェアな環境と言えますね。

テニスの左利きのメリット

対戦する機会が少ない

10人中9人のテニスプレイヤーが右利きなので、右利きのプレイヤーが左利きと対戦することは稀です。従って、ラリー中に相手のバックサイドの奥にロブを上げて形勢逆転を狙ったとしても左利きにはフォアサイドになります。そうした相手のうっかりミスにつけ込めますね。

ワイドのサーブがバックハンドに飛ぶ

アドバンテージサイドのサービスでワイドにスライスサーブを打つと、相手のバックハンドから逃げるように飛んで行きます。エースにならなくても甘いリターンが予想され、前に詰めボレーで仕留められます。その意識を相手に植え付けられれば、今度はセンターへのサーブが有効になります。

試合の序盤で一気にリードする

対戦機会が少ない左利きへの対応に苦しんでいる相手に序盤で一気にリードしましょう。相手は焦って、こんな筈ではなかったと更にミスを重ねるはずです。リードしている気持ちのゆとりがある時ほど、不思議とドロップショットやロブが決まってきます。

テニス

テニスの左利きのデメリット

ダブルスのフォアサイドが交錯する

リターンゲームで左利きがフォアで右利きがバックサイドのフォーメーションを組んだ場合
、センターに来たボールは2人にとってフォアサイドとなりラケットが交錯するケースが出て来ます。或いは、相手に任せようとしてお見合いになる危険性もありますね。

相手の対応力

当初左利きのことを忘れ苦戦していた相手も次第に慣れて来ます。臨機応変に戦術を変える必要が出て来ます。このことは左利きに関係なく、第一セットを取られた相手は必ず戦術を変えてきますので、当然用心する必要はあります。

左利き用のギアが少ない

あえてスポーツにおける左利きのデメリットを挙げるなら、スポーツ用具に関して左利き用の需要が少ないので、品揃えも少なく価格も割高になる傾向があります。テニスのギアは利き腕によって変わる事は無いですが、これが顕著なのがゴルフです。左利き用のグローブやゴルフクラブは右利きに比べ少ないのが現実です。そのせいか米国のプロゴルファーの中で左利きは僅か4%だそうです。野球選手の5割と比べて大違いですね。野球はグローブさえあればOKですし、左打席の方が一塁まで近いという理由も背景にはあります。

テニスの左利きのプロ選手

過去の著名な左利き選手と言えば、ジョン・マッケンローやマルチナ・ナブラチロワが浮かびます。個性的な印象ですが、現在でもATP上位30位の中で左利きはナダル選手含めわずかです。存在そのものが個性的だと言わざるを得ませんね。

ラファエル・ナダル選手

言わずと知れたクレーの王者です。全仏オープン過去11度の優勝を含むグランドスラム17回制覇、キャリアグランドスラムも達成しています。左利き特有のワイドに逃げるサーブはもちろん、強靭な体力から来るフットワークやスピンのかかった着地後に大きく跳ねるリターンが特徴です。まさにクレーの申し子と言えますね。彼の全仏オープン優勝記録は恐らく今後破られることは無いと思われます。
最近ロジャー・フェデラーが左利きの選手に苦戦していますが、彼のバックハンドはシングルです。高く跳ねるボールの処理にも関係しているのかも知れません。

西岡 良仁選手

日本の新進気鋭の左利きテニスプレイヤー。日本男子史上5人目のATPツアーシングルス優勝
を果たしています。錦織圭選手と同じフロリダのIMGテニスアカデミーに在籍していたこともあります。2014年にプロ転向しヨネックス所属から現在はミキハウス所属。シングルス過去最高ランキングは58位。2018年中国深センでツアー初優勝を遂げました。

西岡選手についてはこちらの記事でも紹介しています。

参考動画

ここでは左利き選手のプレー見本動画をご紹介します。こちらもぜひご覧下さい。

まとめ

片手のバックハンドのプレイヤーにとってはリーチ出来る守備範囲が、ダブルハンドのプレイヤーよりも広いと言うメリットがあります。一方、高く跳ねたボールのリターンはシングルハンドではやや苦しいというデメリットもあります。また、グリップに関しても厚めに握るメリット、デメリットがありますね。しかし、左利きに関してはそうしたことは言えません。あくまでも対戦相手の視点に立って初めて認識出来る要素です。ならば、その実態の無いバーチャルメリットをも最大限活用して試合で勝つしかありませんね!

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参考一覧

左利きに対するATPプレイヤーの成績(pinnacle.com)

https://www.pinnacle.com/ja/betting-articles/Tennis/tennis-left-handers/EQX2J5GZHH7KBYYG

西岡良仁(ja.m.wikipedia.org)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B2%A1%E8%89%AF%E4%BB%81

左利きは本当に有利なの?左利きが有利と言われる理由!(takeuti-kurato.com)

https://takeuti-kurato.com/tennis-other/left-handed-advantageous-684/

左利きの割合(moomii.jp)

https://moomii.jp/kosodate/lefthand-percentage.html

『上達するテニス』(堀内昌一 著)

『テニスの戦術&技術』(ナイステニス教室 編)

YouTubeチャンネル『テニスの拳

https://www.researchgate.net/publication/284691112_Game_analysis_between_world-class_tennis_players_on_first_services_on_different_court_surfaces_The_case_of_Roger_Federer_versus_Rafael_Nadal

この記事の記者紹介
スポタス編集部

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スライスサーブってどうやって打つの?コツやフォームを分かりやすく解説

この記事ではサーブの種類の中で比較的打ちやすく効果的なスライスサーブについて、メリットや打ち方のコツやフォームについて解説します。 サーブには、大きく分けてフラット、スライス、スピンの3種類の打ち方があります。中でもスライスサーブは非力な女性や高齢のプレーヤーでも比較的打ちやすく、バウンドしてから滑るように変化するため、試合でも効果的なサーブです。このスライスサーブについて、打ち方のコツとフォームについて解説します。 テニスでスライスサーブを打つメリットデメリット スライスサーブはメリットが多く、デメリットはあまり考えつかないほどですので、テニスプレーヤー皆さんにおすすめのサーブです。 メリット 強い筋力を必要とせず、非力な女性や高齢プレーヤーでも打ちやすいサーブです。 相手コートにバウンドしてから滑るようにボールが変化します。相手は低いボールを打ち上げるように打たざるをえず、こちらは浮いたボールを攻撃しやすくなります。 球速がやや遅いので入れやすくセカンドサーブとして効果的です。 右利きはデュースサイド、左利きはアドサイドからのサイドラインを狙ってのスライスサーブはポイントが取りやすく試合で有効です。(理由は後述します) デメリット 強いて言えば球速が多少遅いことから相手がレシーブをしやすくなりがちです。 どんな場面でスライスサーブを打つのか サーフェスがオムニ、カーペット、ハードコートのように表面が滑りやすいコートはスライスサーブの滑るボールが有効です。コートがボールの球速をアップしてくれますし、バウンドが低くなって相手はレシーブしにくくなります。 ボールにスライス回転をかけることで、ファーストサーブに使われるフラットサーブよりも多少球速が遅くなりますので、サーブが入りやすくなります。絶対にファーストサーブを入れたい場面やセカンドサーブに適しています。 サーブからネットに前進する際に、あまりに速いサーブの場合は自分がネットポジションに着く前にレシーブが返球されてしまいます。スライスをかけて多少球速を落としたスライスサーブは、自分がサービスライン近くのファーストボレーをしやすいポジションに着くのにも余裕ができますし、相手はレシーブする際にボールが変化することもあって打ち損じしやすく、試合に有効です。 右利きはデュースサイド、左利きはアドサイドからのサイドラインを狙ってのスライスサーブは、相手をコート外に追い出すことができるためにオープンコートを作りやすく、ポイントが取りやすいです。特に左利きはゲームポイントのかかるアドサイドからスライスサーブを打てるため有利です。サービスラインとネットの中間あたりにバウンドするサーブはかなりボールに角度がつくため、相手はレシーブに困るはずです。 右利きのデュースサイドからセンターラインにスライスサービスを打ちますと、サイドスピンが効いて相手のボディーに食い込むようなサーブになります。ボディーへのサーブは相手の打ちにくいショットの一つです。 同じように右利きのアドサイドからサイドラインへのスライスサーブも、相手のボディーに行きますのでこれもレシーブしにくいショットになります。 左利きのデュースサイドでセンターへのサーブは、相手が右利きの場合、バックサイドに遠く切れるように行きますのでレシーブしにくくなります。 また、左利きのアドサイドでのセンターへのサーブは、相手のボディーに行きますのでこれも打ちにくいショットになります。 (※テニスの左利きのメリットについてはこちらの記事でもご紹介しています) テニスのスライスサーブを打つコツ テニスのスライスサーブを打つコツについて、グリップ、トス、スタンス、打点、スイングのそれぞれで紹介します。ここでは右利きのプレーヤーを想定して説明します。 グリップについて スライスサーブではコンチネンタルグリップと呼ぶ、包丁を握るように持つグリップが適しています。手首を上手く使いやすく、スライススピンをかけやすくなります。 トスの位置 トスは右斜め前に上げます。やや右側に上げることでより多くのスライス回転をかけることができます。トスを上げるには手首を使わないように、水の入ったコップを持ち上げるようにしてボールを投げ上げてください。 スライス回転をかけるとボールの球速が落ちます。球速を落としたくない時にはややトスの位置を内側に上げることで、回転の量を少なくしフラットサーブに近いサーブを打つことができます。 スタンス 両足のつま先を結ぶ線が狙う方向になるようにスタンスを取ってください。このスタンスのことをスクエアスタンスと呼びます。その際の両足の幅は肩幅よりも少し広いくらいになります。 打点 ボールの右側をナイフで削るようにこすりスピンをかけます。カットの仕方は、手刀を振り下ろすように素振りをしてみてください。打点は多少低くても構いません。 回転のかかり具合を確認したい場合には、ビニールボールを用意してください。スイカやサッカーボールの柄があるビニールボールの右側をカットするように打つと、回転がかかっているかどうかが柄の回転でよくわかります。 スライスサーブの場合、回転の関係で右利きだと狙いよりも左側に切れがちになります。ボールの変化の度合いによりますが、あらかじめ狙いは多少右側に定めることがコツになります。 スイングの仕方 スイングは1・2・3のリズムで行ないます。1でトスを上げながらラケットを振り上げ、2でラケットを肩に担ぎ、3でボールを打ち左腰に向かって振り切ります。 初心者のうちはラケットを持つ手首をあまり使わない方がサーブは安定します。ボールのスピードを上げるために手首を使う方が多いのですが、ボールの打点が不安定になりがちです。スピードを上げるには手首を使うより腕全 体で腕のしなりを使うように心がけてください。腕をむちのように使うとボールにパワーが出ます。 スイングは、フラットサーブではできるだけ高い打点で打ち下ろすように打ちますが、スライスサーブでは、野球のピッチャーがスリークォーターで投げるように、多少斜め上から打ち下ろす感じになります。その方がスライススピンもかかります。 参考動画 この動画ではテニスのスライスサーブの打ち方について解説されています。こちらもぜひご覧下さい。 まとめ スライスサーブのメリットと打ち方のコツを解説しました。 サーブは速ければよいとは限りません。球速は遅くても角度をつけたり、相手のレシーブミスを誘うような回転をかけたり、コースを狙ったりすることでポイントを奪うこともできます。 ファーストサーブで確率の悪い速いサーブを打ち失敗、セカンドサーブでひょろひょろのサービスを打ち相手にレシーブを打ち込まれる初心者の方が多くみられます。ファーストサーブからスライスサーブを使ってみるのはどうでしょう。 スライスサーブは非力な女性や高齢の方でも打ちやすく、セカンドサーブにも適したサーブです。また、ファーストサーブとしてもバウンドしてから滑って相手がレシーブしにくく、試合で有効なサーブになります。コートサーフェスが滑る場合にはなおさら効果的です。ぜひスライスサーブをマスターしてご自分の得意なサーブにして、試合で有効に使ってみてください。 (※スライスサーブの打ち方についてはこちらの記事でも解説していますので、併せてご覧ください) テニス仲間をお探しの方 SPOTAS+の『サークル』では、多くのテニスサークルが登録されています。ぜひこちらもご活用下さい。 テニスサークル運営者の方 SPOTAS+の『サークル』で、あなたのテニスサークルを広く宣伝しませんか?簡単に登録して皆にサークルの魅力を伝えよう! <参考> テニス上達Note YouTubeチャンネル『テニスの拳』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpehss/advpub/0/advpub_14007/_pdf