2019/12/02 19:00 419PV

テニスでフォアハンドストロークを安定させるためのコツとは?

テニス

テニスで最も重要なショットはフォアハンドストロークです。ですが、フォアハンドストロークが安定しない事に悩む人も多くいます。この記事では、テニスのフォアハンドストロークを安定させるためのコツを以下に解説します。

フォアハンドストロークが安定しない理由はいくつも考えられるのですが、実は、たった3つのポイントを意識するだけで、フォアハンドストロークを大いに安定させることができるのです。いずれも、長時間の練習をしなくてもマスターできることばかりですので以下で解説します。

なぜフォアハンドストロークを安定させることが重要なのか?

テニスにおいて一番多く使うのは、やはりフォアハンドストロークです。サーブやボレーも大切ですが、初心者はまずストロークを重点的にマスターすることが上達への近道。なぜなら、たとえサーブが上手に打てても、ボレーが得意だったとしても、フォアハンドストロークが安定しなくては試合で勝利することはできないからです。

サーブの後の組み立てや、ボレーで攻撃するためのアプローチにも必ずストロークは必要です。しっかりマスターしましょう。

最後まで「目線を残す」

初心者のフォアハンドストロークが安定しない理由として、多くの場合「ボールから目を離してしまう」ことが原因として挙げられます。「最後までボールから目を離すな」とは、テニスに限らず多くの球技の鉄則として言われることですが、ほとんどの人は、これができていないのです。

なぜなら、「打つ瞬間まで目を離さない」という意識では不十分だから。最後までボールを見るためには、「目線を最後まで残す」ことがカギになります。

打った直後にすぐ目線を外してはいけない

初心者にとって、最初に意識すべきポイントは「目線を残す」ことです。「ボールから目を離すな」とは、テニスに限らず、あらゆる球技で言われる基本中の基本。ただし、ボールをしっかり見ることとは微妙に違い、「目線を残す」という意識が必要なのです。

そのためには「打点をしっかり見る」というレベルではまだダメで、打ち終わった直後にも少し「目線を残す」くらいを意識してください。
実際には、プロ選手の動きをスローモーションで見ると、打つ前に目線が離れています。よく考えればわかるのですが、テニスの試合ではただボールだけを見ていてもダメで、相手のコートに目を移し、打つコースに狙いを定めたりすることが必要なので、すぐに目線を外すことが当たり前です。

ただし、プロ選手であれば早めに目線を外してもストロークが安定しているのであり、初心者が同じことをしてはいけません。初心者は、ボールに当たった直後まで目線を残す意識をもってください。

打った直後まで見る意識をしないと打点が狂う

打った後までボールを見ているくらいの意識をしないと、なぜダメなのでしょうか? 実は初心者はボールを打つ直前は既に目線が外れてしまうことが多く、打点が狂いがちだからです。

目線を残して打つように意識すると、しっかりスイートスポットでボールをとらえることができます。
さらに、頭がぶれずに一連の動作を終えることができるため、体が安定してボールにパワーを伝えることができるのです。
ここを意識して打つことで、フォアハンドストロークが安定するだけでなく、より力強いショットが打てることが実感できるはずです。特別な練習なくすぐに実践できる方法ですのでぜひ試してみてください。

実は、トッププロでも格好のお手本がいます。ロジャー・フェデラー選手です。動画などでフェデラー選手のストロークの映像を一度じっくり見て下さい。彼は目線をしっかり残して打っていることが一目瞭然です。チェックして参考にしましょう。

体の動きをラケットを持っていない腕でブロックする

ストローク

2つめのコツは、腕の使い方です。ただし、ラケットを持つ利き腕ではありません。もう一方の腕が重要なのです。
フォアハンドストロークが安定しない理由として、打つ時に「体が開いてしまう」ことが挙げられます。体が開いてしまうと言うのは、フォアハンドストロークを打つ時に体が相手の正面を向いてしまっている状態を指します。上級者やプロ選手であれば敢えて体が開いた状態でボールを打ったりしますが、初心者の方は体が開かないように打つように心がけましょう。その際に重要なのは、ラケットを持っていない方の手です。テイクバックの時にはラケットを持っていない手を前に突き出し、体が開かないようにブロックします。

また、スイングが始まるタイミングでラケットを持っていない手の手首を捻りながら自分の胸元に寄せ、スイングの勢いで体が開くのをストップさせます。

体の軸を垂直に保つ

フォアハンドストロークを安定させるためのもうひとつの重要なポイントは、「体の軸を垂直に保つ」ことです。つまり、上半身を地面の角度に対してなるべく90度になるように姿勢を保つということです。
地面に対して真っ直ぐに立っていれば、上半身は地面に対して垂直の姿勢になるはずです。ところが、テニスでは、相手からくるボールが高くなったり低くなったりしますから、常に真っ直ぐの姿勢を維持することは決して簡単ではありません。
膝をしっかり曲げて打てば、上半身が安定して垂直の姿勢をキープできます。しかし、特に低いボールを処理しようとする場合には、つい腰高の姿勢で体を斜めに倒して打ってしまいがちです。なぜなら、そのほうが楽に打てるからです。
膝をしっかり曲げて打つほうが筋肉や腰の負担があるため、無意識に膝を曲げることをサボってしまうのです。
しかし、体を斜めに倒して腰を折った状態で打てば、当然ボールに力が伝わらず、ミスをしやすくなります。
膝をしっかり曲げて身体全体を低くして打てば、安定した力のあるボールを低い打点からでも打つことが可能です。当然ストロークは安定するのです。
低いボールに対して無意識に腰を折ってしまうのは、下半身の筋力が不足しているからです。そうならないために、ランニングや足の筋力を鍛えるトレーニングを行って、下半身を鍛えておくことが効果的でしょう。

まとめ

以上、テニスのフォアハンドストロークを安定させる方法を解説しましたが、基本的にはバックハンドでも同じです。

  1. 最後まで目線を残す
  2. 体の開きを反対の腕でブロック
  3. 体の軸を垂直に保つ

この3つさえ意識すれば、ストロークの安定性は大きく改善するはずです。しかし、テニス初心者がこの3つを一気に練習でマスターしようとしても無理があります。
欲張って練習しようとすると、ポイントがまったくわからなくなってしまうので、1つずつ実践していきましょう。順番としては、1.の「目線を残す」ことが最もストローク改善に効果的なので、まずはこれからマスターすることがオススメです。
しかも「意識する」だけで効果を発揮するので、難しいことではありません。すぐにでも実践できます。実は「早めに目線を外して次のプレーに備えよう」という、まったく逆のことが書いてあるサイトや解説本もあるのですが、それはもう少し上のレベルで意識することなのです。
ここで説明したのは、あくまで初心者レベルでの話なので、あくまでストロークを安定させるためには、目線を最後まで残すことが重要だということを付け加えておきます。

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参考記事一覧

フォアハンドを超安定させる3つのコツを解説【硬式テニス】(てにさるっ!-テニス総合情報サイト-)

https://tennisall2.com/tennis-forehandstability/#i

【初心者向け】ストロークが安定しないならボールを打つ高さ・軌道に気をつけよう(とうふDay)

https://tofuday.com/entry/2017/01/14/213312

この記事の記者紹介
スポタス編集部

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