2019/07/17 15:06 51PV

ロードバイクをディスクブレーキ化したらどんなメリットがあるの?デメリットも分かりやすく解説!

ロードバイク

ディスクブレーキの概要、キャリパーブレーキとの比較を解説。ディスクブレーキを採用するメリット・デメリットや自身のロードバイクに装着できるかを紹介。

はじめに

毎年ロードバイクのメーカーが最新の先進技術を駆使した製品を競うように発表していますが、ロードバイクの完成車には近年ディスクブレーキを採用したモデルが続々と発売されています。
今回はそんなディスクブレーキを搭載したロードバイクの魅力やメリット・デメリットについて解説します。

ディスクブレーキとは?

ディスクブレーキとは、ホイールのハブ(回転軸)を取り付けられたブレーキローターと呼ばれる金属製の円盤を挟み込んでブレーキを掛けるものです。
ホイールハブに取り付けられたローターとフレームに固定されたキャリパーで構成されて、回転するローターをキャリパー内にあるブレーキシューがはさみこんで制動力を得ています。
ディスクブレーキを搭載している車両は制動力のコントロール性に優れているのが特徴で、MTBやグラベルといった未舗装路を走行する自転車に用いられることが従来では多かったですが、その性能が徐々に認識されはじめ、近年は通常のロードバイクのモデルにも搭載されるモデルが増えてきました。

ロードバイクに搭載するブレーキの主流は「キャリパーブレーキ」

ロードバイクに搭載するブレーキにも様々な種類が存在しますが、従来のブレーキのほとんどはホイールの金属部分(リム)にブレーキシューを当て摩擦によって止めるリムブレーキを採用していました。
リムブレーキを細かく分類すると「カンチブレーキ」や「Vブレーキ」などのラインナップがありますが、ロードバイクでの採用が最も多いのは「キャリパーブレーキ」と呼ばれる種類です。
外側からホイールの金属部分(リム)をゴムで挟み制止させるタイプのブレーキで、構造がシンプルのためどんなスタイルの車体にも導入することが可能のため、軽量化を追求するロードバイクに採用するブレーキのスタンダードとして人気の高い種類です。

キャリパーブレーキとの違い

そんなロードバイクに搭載するブレーキの主流である「キャリパーブレーキ」ですが、このタイプのブレーキにはいくつか欠点がありました。
リムを挟むタイプの「キャリパーブレーキ」や「カンチブレーキ」は、ホイールの素材(カーボンホイールなど)によって、過度なブレーキングを行うとゴムの部分が擦れ破損するリスクや、高温になることでホイール側が溶けて変形してしまうといったリスクがあります。

近年のロードバイク業界では、従来では想像もできなかった「フルカーボン素材」をフレームに採用するモデルが続々と販売されるようになり、それに合わせてホイールにもカーボンを採用した超軽量モデルなどもリリースされているため、高熱を苦手とする材質には適しません。

また、雨天など悪天候の際にはホイールと物理的に摩擦するブレーキシューの面が滑ってしまい、思うようなブレーキングをかけられないといった現象も起きてしまいます。

ディスクブレーキのメリット

ディスクブレーキのメリットをいくつか挙げていきます。

制動力のコントロールに優れる

制動性自体はリムブレーキとそこまで大きな差はありませんが、スピードコントロールの点においてはディスクブレーキの比になるものは存在しません。
高速巡回時やダウンヒル(長い勾配を下る)時、また急な操作を求められるような状況になった際にもディスクブレーキであればその車体を思うがままにコントロールすることが出来るかもしれません。

雨天でもブレーキの効きが落ちない

リムブレーキを搭載したロードバイクの最大の敵は、何と言っても悪天候です。
天気の良い日の操作性の何倍も、ブレーキの制動性は失われます。
カーボンを採用したホイールのリムと雨天の相性は特に悪く、急な雨などに遭遇してしまうとトラウマになるレベルでブレーキが効かないです。
ディスクブレーキは雨や泥の影響を受けにくく、雨天走行時にも安定した制動性を得られるといったメリットがあります。

カーボンリムに熱害を与えない

前記にもお伝えしましだが、カーボン製のフレームをリムブレーキで長時間に渡って制御すると、その摩擦によって高温となりフレームが変形してしまう恐れがあります。
ディスクブレーキはローターがハブに固定されているため、リムに熱害を与えることがありません。
そのため、長時間のダウンヒルでもリムの損傷を気にかけることなく充分なブレーキングを行うことが可能です。

ディスクブレーキのデメリットとは?

ディスクブレーキ

リムブレーキの弱点を解消できる箇所の多いディスクブレーキですが、採用した際のデメリットもまとめました。

専用ホイールやフレームが必要となる

ロードバイクにディスクブレーキを採用する際には、専用のホイールやフレームが必要となります。
そのため、現在所持しているリムブレーキに適合したホイールが使用できなくなってしまいます。
既に複数のホイールを履き替えて走行していた方にとっては考慮しなくてはならないポイントでしょう。

メンテナンスに知識と技術が必要になる

繊細で緻密な構造を取っているディスクブレーキですが、そのディスクブレーキのローターとキャリパーのブレーキパッドの位置関係はとてもシビアです。
また、簡素的な構造を取っていたキャリパーブレーキとは大きく構造が異なるため、調整やメンテナンスには全く別の知識を蓄える必要があります。
時に油圧式のブレーキオイル交換やエア抜きには高度な知識と技術が必要となります。

回転するローターが凶器となる可能性がある

ディスクブレーキの最大の欠点は、走行時に回転するローターが非常に危険という点です。
回転するローターに脚がしまい怪我をしてしまうことがあり、この事象はプロのロードレースなどでもたびたび問題視されています。

自分のロードバイクに後から導入できるのか?

「現在乗っているロードバイクにそのままディスクブレーキを搭載できるのか?」と疑問に思う方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、基本的にはディスクブレーキ搭載の車体は専用設計で規格そのものが異なるモデルが多く、可能な限りはディスクブレーキを搭載するよう設計されたフレームごと取り換えることをオススメします。
フォークとフロントホイールを交換してフロントのみをディスクブレーキ化するカスタムは比較的手軽に試すことはできますが、ディスクブレーキを装備することを想定していないフレームに負荷がかかり、その寿命を縮めてしまう恐れがあります。
ディスクブレーキのキットもそれなりの値段であるため、どうしてもという理由がない限りは無理やり装着することは控えた方が良いでしょう。

まとめ

ここ数年ではディスクブレーキの性能に魅力を感じるライダーも多く、各メーカーもディスクブレーキ搭載のモデルを続々とリリースしていて、ロードバイク初心者や中級者でも手を伸ばしやすい価格帯のモデルもたくさん販売されるようになりました。
しかし、従来から標準装備として選ばれることの多い「キャリパーブレーキ」を採用しているモデルであっても、悪天候や長い勾配を下る機会が少ないようであれば性能面で不安を感じることもほとんど無いと思います。
各メーカーイチ押しの「待望の新機能」である以上、そのスペックは申し分ないことに間違いはありませんが、飛びついてキャリパーブレーキから切り替えないといけない訳ではもちろんありません。

悪天候でのライティングやダウンヒルを想定して新しい車体を購入したいと検討している際には、ディスクブレーキを搭載しているモデルも候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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参考

ロードバイクをディスクブレーキ化するメリット・デメリット(Lovey Road Cycling)

https://bike-blog-10-20-30-maintenance.com/

この記事の記者紹介
スポタス編集部

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