2020/03/08 14:11 1118PV

【ワタシの家トレ】vol.1 TERU(パーソナルストレッチトレーナー)

 

──今だからこそ、家で手軽に運動を──

 

大型イベントの中止や外出自粛のムードが広まり、社会不安が高まっています。

そこでSPOTAS+では、スポーツに関わる人達の家トレ(家でできるトレーニング)を紹介し、少しでも皆さんが健やかに日々を過ごしていけるようお手伝いします。

今回ご紹介する方はこちらーーー

 

TERU さん 35歳 乙女座 O型
パーソナルストレッチトレーナー
日本ストレッチング協会認定トレーナー JSA-CSTS
Daily Stretch Body Care代表
株式会社Pasona art now所属

都内、横浜を拠点にクリニック、企業やクラブハウスなどで活動中。20代は海外留学や多様な職種の仕事を経験。30歳を迎えた頃に、何より大切なのは自身の健康であると考え始め、ストレッチトレーナーを目指す。
大事にしていることは、人のため社会のために、自分に何ができるかを常に考えること。
仕事をするにも、家族や大切な人を守るためにも何より自分自身が健康であることが不可欠。
「ストレッチでココロとカラダを柔軟に」をモットーに日々活動している。

 


 

家トレはシンプルに

 

早速ですが、TERUさんおススメの家トレについて教えて下さい。

酒勾 寿輝
TERU

僕の家トレはいたってシンプルです。
基本的には自重力トレーニング、たまにダンベルなど軽めのウェイトをつける程度。
種目は、腕立て伏せ、スクワット、デッドリフト、懸垂、腹筋、体幹。
大まかにはこの6種目。あとはその時その時にそれぞれアレンジしてバリエーションを増やして行います。

誰でも気軽にできそうですね。

酒勾 寿輝
TERU

ポイントは追い込まないこと。ムキムキゴリマッチョは目指してないので(笑)
そもそも自重力トレーニングなので過度に追い込むこともなく、ケガのリスクも抑えられます。

ゴリマッチョ 笑

家トレの効果

 

酒勾 寿輝
TERU

家トレの効果としては、単純にストレス発散になります。その他にも思考の整理、発想の転換など、仕事のことなど複雑に考えていたことをシンプルに考えるキッカケをつかめたり、言葉だけでは言い切れない副産物が得られることは間違いないです。

副産物?

酒勾 寿輝
TERU

もちろん目的によってそれぞれ違うと思いますが、ただトレーニングをして筋力アップということだけでなく、身体を動かすこと自体が基本的な身体機能や生理機能を高めてくれます。

血液循環を促進し代謝を高め、免疫力を向上させる。睡眠の質も高まりますし、睡眠の質が高まれば疲労の回復も高まり、日中の活動のパフォーマンス向上に繋がる。もちろんダイエット効果も得られます。
家トレには、全てがプラスの方向へ進むキッカケになる可能性があります。

いい事ずくめですね。

酒勾 寿輝
TERU

何よりメリットなのは、人目を気にせずに集中できるし、自分自身と向き合えます。
デメリットはやり方を間違えているとその場で修正ができないこと。なので必ず定期的に僕みたいなトレーナーに確認することが大事です。
どんなこともそうですが、自己流はケガの元です。
だからこそココロもカラダも柔軟であるべきなんです。

 

まずは呼吸から

 

TERUさんのおススメ家トレを教えてください。

酒勾 寿輝
TERU

まずどんな方にもオススメしたいのがストレッチです。
いまでこそよく聞くワードになりつつありますが、少し前まではスポーツ選手とかアスリートだけがやるものと認識されていました。
しかし、それは大きな間違いで、ストレッチは全ての人間、動物がとる本能的行動であり、運動なんです。

僕からしたら、毎日デスクワークされている方、そんな方々はデスクワークのアスリートな訳です。
そりゃストレッチも必要ですよね。(笑)

デスクワークのアスリート 笑

酒勾 寿輝
TERU

では、具体的に何をどうしたらいいかというと、まずは呼吸です。

え?ストレッチじゃないのと思った方もいるかも知れませんが、先ずは呼吸なんです。ストレッチはそのあとのお楽しみ。

まずは呼吸なんですね。

酒勾 寿輝
TERU

実は呼吸というのはとても奥が深いのです。呼吸の話をするだけで30分くらい時間使っちゃいますが、簡単に説明すると呼吸が全てを司っているからです。普段当たり前のようにしている呼吸ですが、一日の中で呼吸に意識を向ける時間はありますか?

では、皆さんの一日を振り返ってみましょう。
朝起きて、あくびしながら伸びをして、洗面台で目を覚まし、歯磨き。
着替えて、朝食、慌てて出発、足早に駅へ向かい、押し寄せる人並みに巻かれながらなんとか出社。
すぐさま朝礼、始業。

ここまで、人によっては起床後1時間くらいでしょうか。中には2時間、3時間の方もいるでしょう。
一日が始まり、業務に追われ、ランチに出かけ、午後もストレスに押しつぶされ、残業。
夕飯の献立を考える時間もなく、手短に便利で安いものを食べる。

いつもの日常って感じですね。

酒勾 寿輝
TERU

こういった普段生活の中で、皆さんがされている呼吸は「無意識」に行われているのです。
なぜなら、人間は「呼吸」をしなくては生きていけないからです。それは植物も動物も同じです。

植物にも動物にも呼吸がしやすい環境を作ることって大切ですよね。
だからこそ、意識して呼吸をする時間がとても大切なんですね。

ということで、シンプルにカジュアルに家トレするなら、先ずは呼吸を極める。ここがスタートです。
呼吸を極めるとストレスをコントロールできるようになります。そして、いわゆるアンガーマネジメントもできるようになります。

当たり前にやっている呼吸だからこそ意識してやっていくのが大事なんですね。具体的なやり方を知りたいです。

酒勾 寿輝
TERU

呼吸の仕方はいたってシンプルです。

1.眼を閉じて、先ずはしっかり息を吐く。
細く長く、吐ききる。お腹を凹ます。
2.鼻から大きく吸う。胸ではなくお腹に空気を送る。
お腹を膨らますように深く吸う。
3.全身に新鮮な酸素が行き渡るようなイメージで。
4.1〜3を繰り返す。
5.慣れてきたら、鼻に意識を向けて、鼻を通る空気に意識を向けて、胸を通り、お腹へ入る空気を感じ、それだけに意識を集中させる。

スペースがあれば仰向けに大の字に横になって全身の脱力を意識しながらやってみましょう。身体が床に沈んでいくような、そんな感覚が味わえるようなったら最高です!

これだけで体の中が綺麗になってる気がします 笑

酒勾 寿輝
TERU

さて、では、ここからは、「呼吸が大事なのは知っている、実際に身体を動かしたい」という方へ、いくつかストレッチをご紹介します。写真のようなポーズでやってみて下さい。


▲アキレス腱、ふくらはぎ

【ポイント】

・後ろ足のかかとをしっかりと床につける

・前足は膝がつま先より出ないこと

▲ハムストリングス

【ポイント】

・前脚をしっかり伸ばしてつま先を上にむける

・後ろ足の膝は90°にしてしっかり身体を支える

▲腸腰筋

【ポイント】

・前後に開脚、腰は真っ直ぐ正面を向く

・前足の膝がつま先より出ないように

▲大腿四頭筋

【ポイント】

・後ろ足の足首をしっかり持つ

・バランスが取りづらければイスや柱をもって

▲大臀筋

【ポイント】

・背中をまっすぐ伸ばす

・胸と足を近づける


▲体幹

【ポイント】

・身体は真っ直ぐにして腰をひねる

・両肩は床につけたまま、手で膝を軽く押さえる ・膝は腰の高さまで上げる

 

酒勾 寿輝
TERU

それぞれ、25〜30秒を目安にキープ。 左右交互に2回ずつ。 力をかけず、ゆっくりじっくり、呼吸と合わせて。 深呼吸10回くらいを目安に伸ばしましょう。

イタ気持ちいい程度に、カラダが脱力、リラックスできる範囲のちから加減で行ってください。 反動をつけたり、無理やり押したりせずに、自分の体重と重力を利用して筋肉を伸ばしましょう。 無理して行なうとケガにつながります。

ケガを予防するためのストレッチでケガはしたくないですよね(笑)

『無理なく気軽に』が継続のポイント

 

家トレ継続のポイントについても教えて下さい。

酒勾 寿輝
TERU

やはり無理なく気軽にやることです。
先ずは一つでもいいのでやってみる。
やらなければいけないとプレッシャーを与える必要はありません。
出来ることから一つずつ、少しずつやる。

できる事から少しずつ、ですね。

酒勾 寿輝
TERU

よく、何回やったらとか、どれくらいやればと質問をいただきます。

しかし、大事なポイントは回数よりも、やるという行動です。
「アクション」にフォーカスしてください。
一回だけでもいいです。是非その一回に全神経を集中させて行なってみてください。

慣れてきたら回数、時間を設定していけばいいです。
回数を数えることに余分な神経を使わず、それよりも姿勢や身体の動きに集中することがケガをしない、継続するためのポイントです。

TERUさんから読者の皆さんにメッセージ

『SPOTAS+マガジン』をご覧の皆様、今回この記事をお読みくださり有り難うございます。
一般職の方、スポーツ選手の方、皆さんそれぞれがそれぞれの分野でのアスリートかと思います。
生活リズム、ライフスタイルもワークスタイルも百人百様、千差万別。
正解もなければ間違いもないと思います。(注意:人に迷惑をかけない限り。笑)
忘れていけないのは、いろいろな考え方、モノの捉え方があるということ。
これだけ多くの人と関わりながら生活しているわけですから、当然たくさんの問題もありますよね。生活環境、状況がちがうからこそ、人を思いやる気持ち、行動が大切です。
今、世界的に新型肺炎の猛威にさらされています。
国は違えど、状況はどこも誰も、同じです。
誰が悪いとか、あいつのせいでとか、そんな小さいレベルの話ではありません。
人の命に関わる事態、もしかしたら明日は自分、家族、大切な人かもしれない。そんな時に誰かの批判をしていては時間が勿体無いですよね。人のために行動する、言葉で言うのは簡単ですが、実際はなかなか難しいです。
でも、考えることをしなかったら行動は生まれません。
ではどうしたらいいか。
まずは「自分のために行動する」こと。家トレはその第一歩です。
自分のために行動できなければ、人のために行動を起こすことは難しいでしょう。
もしかしたら、自分のことで精一杯で他の人の心配なんてする余裕がないかもしれません。それも正解です。それを知ることが大切なんです。
自分を守ることの大変さを知ると、人を傷つけようとはしないはずです。
自分のために精一杯になりましょう。自然と思いやりが芽生えてきます。みんなが、社会が、一丸となって協力しなければならない時です。
それが今であり、未来へと繋がる唯一の道です。自分の暮らす町が、社会が、国が無くなってしまったら。
これから生まれてくる子供はどうしたらいいでしょう。森や動物、自然が無くなってしまったら。
今日飲むお水が無くなってしまったら。
私たちはどう生きていけばいいでしょう。誰かのために。今自分にできることは何か、それを常に考えること。
僕はこれを日々心がけて、活動を続けていきたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
パーソナルトレーナー
TERU
この記事の記者紹介
スポタス編集部

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  ──今だからこそ、家で手軽に運動を──     大型イベントの中止や外出自粛のムードが広まり、社会不安が高まっています。 そこでSPOTAS+では、スポーツに関わる人達の家トレ(家でできるトレーニング)を紹介し、少しでも皆さんが健やかに日々を過ごしていけるようお手伝いします。 今回ご紹介する方はこちらーーー   川上 陽子 さん  パーソナルトレーナー。 2014年から2016年にかけ、TIP.X TOKYO SHIBUYAにてトレーニング指導やパーソナルセッションを実施。2016年から2018年まで、岩手県沿岸部(大槌町・釜石市・大船渡市・陸前高田市)にて仮設住宅や災害公営住宅、地域の公民館、フィットネスジムなど、全50ヶ所以上で運動指導を行う。 現在はイマレ生活リハビリサポートセンターにて介護認定を受けた方々に運動指導や講義、移動・排泄介助をおこなう。 並行して、パーソナルトレーニングセッションの実施や岩手県釜石市における運動イベントの主催にも力を注いでいる。日常生活で無意識・意識的に選択している姿勢のとり方や身体の使い方、ライフスタイルを掘り下げながら、目的に合わせた身体づくりを包括的に指導する。解剖学や運動力学、神経生理学、心理学、栄養学、中医学などを学び、筋肉のみに特化しない、多角的なアプローチを実施。パーソナルトレーニングのご依頼はこちらから     自律神経のバランスを整える   川上 今回はカラダと心のスイッチを切り替えしやすくする種目をご紹介したいと思います。自律神経って聞いた事ありますよね? 内臓の働きを24時間365日休まずにコントロールしてくれている神経ですよね。 川上 はい、私たちは、いわば『戦闘モード』である交感神経と『休養・消化モード』の副交感神経のバランスを、必要に応じて整えていくことが大事になります。仕事やストレスフルな環境においては、交感神経を積極的に働かせることで乗り越えやすくなります。ですが、その際にガチガチになってしまった心身が、就寝時など本来リラックスしていいときにも緩まないことがあります。そうすると、睡眠の質の低下やカラダの冷え、浅い呼吸などにつながりやすくなります。 交感神経が働き続けてしまうことで様々なデメリットが出てしまうんですね。 川上 今回ご紹介する家トレは、心身の状態をリセットしやすくして、ストレスの軽減や睡眠の質の改善、仕事の効率の向上などポジティブな連鎖が期待できるものです。 ぜひ教えて頂きたいです! 身体をほぐして呼吸を整える   川上 いくつかありますので順にご説明しますね。まずは股関節まわりをゆるめます。下の2枚の写真のように足裏を合わせながら足をパタパタと上下に動かします。これはご自身が心地良いと思うスピードや動きの大きさでおこなってください。 一定のリズムは自律神経を整えることに有効です。「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンは、一定のリズムの動きの際に生成されやすいのです。 ▲足をパタパタと上下に動かして股関節をゆるめます。   一定のリズムでするのがポイントなんですね。 川上 次は下の写真のように、背中とお腹まわりをゆるめます。まず、足裏を合わせて手のひらを上に向けて足の下にくぐらせます。頭の重みに身を委ねながら首の力を抜き、口もぽかんと開けて全身を脱力させます。丸まった背中に新しい酸素を取り込み、背中が膨らんだししぼんだりするイメージで呼吸をしましょう。 ▲身体の力を抜いて丸くなる。   身体がほぐれていくのが分かりますね。 川上 次は下の写真のように、お腹まわりをゆるめていきます。手を重ねて、主に手の付け根をお腹に触れさせます。上に溜まっているものを下に流していくようなイメージで、強さはご自身が心地よい加減でおこないます。 ▲上に溜まっているものを下に流していくようなイメージで。   身体の中がキレイになってる感じがあります。 川上 ストレスや食生活などによる冷え、日常の姿勢などで、お腹は意外とかたくなっています。筋肉がかたいとその奥に入っている内臓もかたく、機能が落ちやすくなる。逆も然りで、外側からゆるめてあげることで、内臓にもアプローチすることができます。 内臓も整えることができるんですね! 川上 最後に呼吸に関係の深い部分です。下の写真のように、鎖骨近辺など胸まわりをゆるめます。胸まわりはストレスの影響を受けやすく、かたくなりやすい部分のひとつでもあります。鎖骨や肋骨の間は、筋肉で敷き詰められているので、骨と骨の間を指の腹でほぐしていくことが大事です。ご自身の手の温かみを伝えながらおこないましょう。胸まわりがほぐれることで、深い呼吸がおこないやすくなります ▲胸まわりがかたい状態では、深い呼吸をしようとしても胸まわりが広がりにくい。   なるほど、胸まわりの筋肉をほぐして呼吸がスムーズにできるようにする... 心地よさの追求が家トレ継続のコツ 家トレ継続のポイントについても教えて下さい。 川上 大事なのはご自身の声に耳を傾け、心地よさを追求していくことです。今までおこなっていないこと、ルーティンに含まれていないことを実践し、さらに継続することは簡単なことではありません。まずは実践し、それに対してご自身の心身がどのように変容しているのかを観察してみることです。 自分の心身の変化に意識を向けるんですね。 川上 意外と、普段ご自身のお身体に触れることは多くないと思います。例えば、お腹に触れてみて初めて冷えやかたさに気付いたりするものです。かたさや冷えが気になるところを重点的に温めることで、次第にお腹がゆるみ、深い呼吸につながっていきやすくなります。さらには今の状態に気付いたあと、「何でだろう…」と想いを巡らせてみて、「そういえば、最近暖かくなってきて冷たい飲み物を飲む機会が増えていたな」と思い返すかもしれません。 そういう変化を感じることができたら、冷たい飲み物を控えたり、お腹を温めるアイテムを使ったりするような具体的なアクションに繋がりそうですね。 川上 今ご自身のカラダや心がどのようなことを感じ、どのような状態に導いていきたいのか、そのために、何をしていくのか、一つひとつ丁寧におこなってみてください。カラダや心の心地よさを追求していれば、自然と結果的に「継続」が達成されているものです。 川上さんから読者の皆さんへ  お読みいただき、ありがとうございます!  このご時世の中で、ワークスタイルをはじめライフスタイルに変化が及んでいる方々も少なくないかもしれません。とくにこれまでと変わらない日々を過ごされている方々も、漠然とした閉塞感や不安感を抱いているかもしれません。  私も、今回の一件の影響を受けやすい立場の一人でもありますが、今の環境を最大限に活かしたいと思いながら日々過ごしています。例えば、在宅勤務の環境をより快適にするために、観葉植物を育ててみる。早起きしてカーテンと窓を開け、部屋をポジティブなエネルギーで満たしてしいく。仕事がキャンセルになった時間で読みたかった本を読んでみる。仕事の合間に散歩をして、春の訪れを感じる。これらは、今の状況に置かれたからこそ実現出来たことです。  そもそも、現代は、VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代と言われて久しいですが、それをあらためて思い出させてくれている機会であるように感じています。私たち自身の心身も、取り巻く環境も、常に変化し続けています。それらの揺らぎを受容しながら、個人や周囲の心地よさを追求し続けていくという積極的な姿勢が今、求められているのかもしれません。 制限されることが増えることで、ご自身が本当に大切にしたいことが見えやすくなることもあります。  ぜひ、一緒に心地よさを追求しながら日々を過ごしていきましょう!

自宅でもできる次世代のチャンバラ"SASSEN"、その魅力とは【スポタス人インタビュー】

スポタス人とは スポーツだけではなく、プラスアルファの形でスポーツと関わるキラキラした人物。 スポタスでは、『スポタス人』のインタビューを通じてスポーツとの様々な関わり方を発信しています。 スポタス人紹介 本村 隆馬(もとむら りゅうま) 1990年生まれ  生涯スポーツ・全日本サッセン協会 Japan Sassen Association(JSA) 代表 兼 JSA公認上級インストラクター 日本空手道 風林火山武術道場 師範代 2016年に"SASSEN"という新しい競技を立ち上げ、普及に挑む。 HP:https://sassen.jp/ Twitter:https://twitter.com/sassen_frkz Instagram:https://www.instagram.com/sassenjp/?hl=ja ITの力で侍の戦いを再現 赤木:まず、SASSENという競技について教えて下さい。 本村:SASSENのコンセプトは"ITの力でサムライの勝負を現代に再現する"というもので、私達はこれを次世代スポーツと呼んでいます。SASSENでは"SASSEN刀"という発泡ポリエチレンの刀にセンサーを内蔵させて相手と戦います。SASSEN刀が相手に当たるとセンサーが反応して、連携しているスマートフォンのアプリ上に判定が表示されるしくみです。こうすることで、相手に怪我させることなくサムライの勝負をする事ができます。  ▲試合のイメージ動画 ▲SASSEN刀。内部に小型のセンサー(圧力センサー)が入っていて、Bluetoothでスマートフォンアプリに送られる仕組みになっています。   赤木:最新のテクノロジーを使って昔の戦いを再現するっていうコンセプトが面白いですね。誰でも小さい時は道端の棒を持ってチャンバラごっこをしたことがあるでしょうし、そういう童心に帰る意味でも面白そう。この競技はどうやって生まれたんですか? 本村:元々私の実家が空手の道場で、父が師範、私は師範代でした。40年くらい続いている道場で、護身術を主としています。その中でナイフで襲われた時の対策や捌き方の訓練としてSASSEN刀を使っていたのが始まりです。 赤木:最初は護身術の訓練用だったんですね! 本村:と言っても最初からあの形じゃなく、最初はエアコンの断熱ホースを使ってたんですけどね 笑 もちろんセンサーなんかは入っていません。こういうのは私の道場だけじゃなく、他の道場でも似たような訓練としてやっていると思いますし、遡るとお侍さんの稽古でもあったんじゃないかと思います。 それが私の道場では、門下生の方や子どもさんが訓練自体を面白がって、最近になってレクリエーションになりました。SASSENの名前がついたのは平成28年の12月22日です。 赤木:本当にまだできたばかりの競技なんですね。 本村:特許を取ろうという事になった時に名前が必要だったんで、そこでSASSENという名前にしました。由来は「颯爽(さっそう)と、風を切るさま」という意味である颯然(さつぜん)から取ったものです。その他にも、宮本武蔵の二天一流剣術「指先(さっせん)」からもヒントを得たことから、口にしやすいよう「SASSEN(サッセン)」と呼んでいます。 優秀なエンジニアの相棒とタッグを組んで実現 赤木:このSASSEN刀にしてもアプリにしても作るのに技術がいると思うんですが、これはどうやって作られたんですか? 本村:開発者が元々筑波大学の出で、ロボカップで世界2位にまで入ったエンジニアなんですが、実は地元が同じでたまたま同じ道場に通ってたんです。それでたまたま同席した会合で「こういう訓練をやってるんだけど、どっちが早く当てたか分かったらいいのに・・・」と相談したところ、「普通にできますよ」と言われ、そこからSASSEN刀やアプリの開発がスタートしました。 赤木:凄い偶然! 本村:これは武道をやっている者だと誰しもが思った事があると思うんですが、判定を正確にしたいという気持ちがあって、それを機械で解決できるなら凄く面白いなと思って、SASSEN刀やアプリの開発が始まりました。最初は武道に関わる人達向けに広めようとしていたんですが、誰でも楽しめる生涯スポーツとしてもニーズがあると分かったので、そこから競技としてのSASSENができてきました。 年齢・性別関係なく誰でもどこでも手軽に戦える 赤木:SASSENのルールについて教えて頂けますか? 本村:SASSENのルールは日々変わっていて、大会によっても規定が変わっていますが、基本のルールは以下になります。 公式ルール【2020年度】 ・試合時間は60秒。・選手は専用のセンサー付きSASSEN刀を持ちます。 ・フィールドは5m×5m 内で行います。 ・攻撃できるのは1試合を通して5スイング(5打)まで。相手の体(頭部は除く)に1打当てると「一本」となります。 ・「二本」先取 もしくは 60経過時点で本数の多いほうが勝利。 ・フィールドの外に出ると「場外」として相手に一本。 【禁止・反則事項】 故意に相手を攻撃する行為 センサー刀を相手に投げること その他主審が危険とみなす行為 (相手に怪我を負わせる可能性がある行為は状況をみて禁止。相手に1本もしくは失格とします。) 赤木:凄くシンプルですね。相手にSASSEN刀を当てるだけっていうのは分かりやすいし、子どもでもすぐ覚えられそう。 本村:本当に仰る通りで、ルールが分かりやすいというのは競技のハードルをかなり下げてくれます。 赤木:怪我をさせる事がないというのも良いですね。 本村:相手が高齢者でも同じルールでできますし、相手に怪我をさせる心配もなくできます。 赤木:実際に高齢者の方がSASSENをされるケースってありますか? 本村:そうですね。小学校5年生と70歳のおじいちゃんが戦って、おじいちゃんが勝ったという事もあります。お孫さんと戦って勝ったりする事はできますね。他にも老人ホームでレクリエーションとして楽しんで頂く事もあります。 赤木:似た競技としてスポーツチャンバラがあると思うんですが、スポーツチャンバラとの違いってどの辺りにありますか? 本村:やはり大きな違いはセンサーの有無ですね。あとはSASSENの方がよりカジュアルな雰囲気でできると思います。誰でも簡単にできるので、できるだけ"武道感"を出したくないと思っています。 赤木:例えば企業の部活動でやる場合におススメのポイントなどありますか? 本村:まずは運動不足の解消ですね。SASSENはルールがシンプルなので、やってみると目の前の戦いに集中できます。そのため短い時間でも体力を使う事ができます。他には団体戦でのチームワークですね。格闘技の試合のように先鋒~大将戦までやっていけばそこでコミュニケーションが生まれます。 赤木:例えば学生の採用活動でも活用できそうですね。 本村:スペースとSASSEN刀とアプリがあればその場ですぐできますからね。着替えなくてもできますし。 赤木:スペースも会議室くらいの広さがあればできそうですし、そういう意味でも良さそうですね。 人を傷つけない競技として 赤木:本村さんのスポーツ経験についてもお聞きしていいですか? 本村:私は3歳の頃から空手をやってきています。私の道場では『負けない、人を守れる、相手を怪我させない』という点を大事にしていて、それは今のSASSENのルールにも繋がっています。自分を鍛えるけど、技を披露しない。それでも何かあった時には自分や周りの人を守れるように鍛えておく。こういった考えが源流にあります。 赤木:確かに、人を傷つけないという点に一番の重きを置いているのはSASSENに通じるものがありますね。 自粛生活のストレスを自宅で解消!7つの家遊び 赤木:SASSENをやろうと思ったらどこでできるんですか? 本村:東京では秋葉原のA-LABOという場所で体験する事ができます。5月の30日・31日には関東大会も企画していますが、新型コロナウィルスの影響があるので確実に開催できるとは言い切れない状態です。ですが、代わりにSASSEN刀を使って家でできる遊びをYouTubeにアップしています。SASSEN刀の販売もしていますので、これを使ってSASSENを体験して頂けます。  赤木:自宅でもできる遊びは有難いですね。特に子どもはストレスが溜まってたり、運動不足で眠れなかったりしているみたいですし。 生涯スポーツとしてのSASSENを追求 赤木:今後の目標など教えて頂いていいですか? 本村:年齢・性別・手軽さを追求して誰もがSASSENをできるようにしていきたいです。例えば幼稚園・小学校・高齢者施設などで広めたいですね。ITについては機能を追加して手軽さを追求していって、将来的にはパラリンピックみたいなところも目指していきたいと思っています。 文:赤木 勇太   
2020/05/02 158PV

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