2020/02/01 10:00 569PV

アルティメット元日本代表×競技協会×会社員として競技普及を目指すスポタス人

アルティメット 中野

スポタス人とは

スポーツだけではなく、プラスアルファの形でスポーツと関わるキラキラした人物。

スポタスでは、『スポタス人』のインタビューを通じてスポーツとの様々な関わり方を発信しています。

スポタス人紹介

中野 源一(なかの げんいち)

1994年生まれ、神奈川県川崎市出身。慶應義塾高等学校卒業。
2017年3月慶應義塾大学経済学部卒業
2017年4月株式会社リクルートキャリア入社、2019年4月退職
2019年5月Ascenders株式会社入社、東京都フライングディスク協会事務局を兼業

大学生からフライングディスクを使った競技「アルティメット」に取り組み、元日本代表選手として代表復帰に向けて現役選手として活動中。アルティメットの2028年の五輪種目化に向けて、競技者としてだけでなく国内での普及活動にも尽力している。主には東京都内の小中学校を中心に、授業内もしくは放課後での競技体験会の企画・運営を行なっている。また、Ascenders株式会社では前職の人材業界での経験を活かし、スポーツ業界の企業に特化した採用支援に取り組む。

Twitter:https://twitter.com/gnch_ultimate

東京都フライングディスク協会:https://www.flyingdiscs.tokyo/

 

▲アルティメットの競技はこちらのイメージ動画を参照下さい

「日本代表になれる」と言われてアルティメット選手に

中野源一

赤木:アルティメットはいつから始められたんですか?

中野:大学に入ってからですね。アルティメットという競技の事を知ったのは高校3年生の時、テレビでアルティメットのワールドカップ特集をやっていたのを見たのが最初です。でも高校3年生まではサッカーをやっていて、10年くらいゴールキーパーでした。

赤木:ずっとサッカーをした後でアルティメットに転向されたんですね。確かにゴールキーパーならキャッチの専門家ですし、イメージは合いますね。

中野:大学でサッカーを部活としてやるイメージがわかなかったので、大学に入ったら別の競技を始めようと思っていました。そんな時、大学の新入生歓迎会に誘われて参加したんですが、そこにアルティメット日本代表の先輩がいて、「君も日本代表になれる」と言われたのが一番の決め手でした。

赤木:ベンチャースポーツ競技者にとって一番のキラーワードですね 笑

中野:やはりスポーツをやってきた人間として、日本代表として日の丸を背負って戦うのは憧れますからね。

アルティメットの競技性

赤木:アルティメットと言うと、フライングディスクを使ったラグビーというイメージですが。

中野:そうですね。ラグビーやアメフトの要素も有りますし、ディスクを持ったら歩いてはいけないというという制限があったりしますのでそういう意味ではバスケにも近いです。

赤木:競技人口は何人くらいですか?

中野:日本では5000人くらいですが、世界では15万人ほどいます。

赤木:決まったポジションってあるんですか?

中野:パス専門のプレーヤーやランプレー専門のプレーヤー等、ざっくりとした役割は決まっています。

赤木:『こういった競技経験者が向いている」という適性みたいなものってありますか?

中野:実は不思議なくらいに『この競技経験が有利』っていうものが無いんです。実際にアルティメットをやっている選手のバックグラウンドは多様で、野球・サッカー・バスケ・バレー・空手や少林寺経験者もいます。

赤木:本当に様々ですね。

中野:必要な能力で言うと、走る・投げる・取る・飛ぶといった要素が大事になりますが、その中でも最も重要なのは走りの点ですね。

赤木:中野さんご自身の得意なプレーなどはありますか?

中野:やはりキャッチングですね。元々ゴールキーパーだった事もありますので。ただ、世界と戦う場合は空中戦で勝ちづらくなってしまうのでその点は難しいなと感じます。

赤木:アルティメットというとアメリカが強いと聞きますが、やはりフィジカルの差が大きいですか?

中野:フィジカルもですが、アメリカではそもそもフリスビーを投げる文化がベースにあるので、小さい頃からフリスビーを投げる事に慣れているのが大きいですね。

赤木:確かにそのイメージはありますね。向こうでは親子のキャッチボールの代わりにフリスビーやアメフトのボールを投げたりしているらしいですからね。

中野:日本でフリスビーを投げだすのは大学からが多いので、その差は大きいですね。

大学在学中に日本代表選手に!

赤木:大学からアルティメットを始めたという事ですが、そこから日本代表にまでなったんですよね。

中野:そうですね。日本代表は大学3年生の時に選抜されて、アジアオセアニアのミックス(男女混合)部門に参加しました。4年生の時にはワールドカップにも出場しています。

赤木:先輩に言われた通り、日本代表になって活躍されたんですね。

中野:はい。当初の目標は達成できたので、アルティメットは学生で引退するつもりでした。ですが就活終わってすぐにワールドカップに出場して、そこでは6位に終わりました。

赤木:十分凄い結果だと思いますが、、

中野:それでも男子は決勝まで進出して、スタジアムで決勝を迎え、私は観客席でそれを応援しているだけというのが悔しくて、「同じ日本代表なのに…」と強く思いました。それが理由で、社会人になってもアルティメットを続けることにしました。

赤木:社会人になってからの戦績もお聞きして良いですか?

中野:社会人1年目の終わりに24歳以下のワールドカップのミックス部門にキャプテンとして出場し、準優勝しました。あとは3年目の6月と7月にアジアオセアニアのビーチアルティメットと通常のアルティメットのミックス部門でそれぞれ準優勝となっています。

赤木:学生時代の無念を晴らす事ができたんですね。

中野:とはいえアジアの他の国もレベルアップしていますので、その中で上位でありつづけるのはなかなか難しくなってきています。

赤木:その辺り、競技人口の増加も関わってきそうですね。

中野:アジア全体の底上げを考えると良い事なんですけどね。現状ではアメリカがダントツに強いので、そこに対抗する為にはアジア全体としてレベルアップしていく必要がありますので。

言葉の壁、宗教の壁、性別の壁を超えるアルティメット

赤木:中野さんから見て、アルティメットの魅力って何だと思いますか?

中野:競技者目線で言うなら、やはり日本代表が狙えるところでしょうか。やはり国を背負って戦える事はとても魅力です。他には国際交流の観点でも魅力を感じています。

赤木:国際交流ですか?

中野:これはアルティメットに限りませんが、スポーツは言葉の壁や宗教の壁、性別の壁を超える事ができると思います。特にアルティメットはセルフジャッジ制で、ワールドカップでも審判はいません。ですので判定をする上で選手同士のコミュニケーションが必要になります。

赤木:ワールドカップでも審判がいないのは驚きですね。セルフジャッジならちょっとぐらいズルしてしまおうとか思ってしまいですけど 笑

中野源一

中野:その辺りは皆フェアにやっていますね。お互いの信頼関係で成り立っていますので。でも元々サッカーをやっていた身からするとカルチャーショックはありましたね 笑

赤木:サッカーではファウルを誘うテクニックもあったりしますからね 笑

中野:実は私、小学校2年生から中学校2年生まではインドネシアに住んでて、そこでサッカーをしていたんです。

赤木:そうなんですか!?

中野:まさに『ボール一つあれば言葉は通じなくても気持ちが通じ合える』世界です。色んな背景を持った人達がボール一つで繋がる。スポーツで色んな壁を越えていける。これが原体験になっているので、私は今もスポーツを続けています。

競技と仕事の両立

赤木:中野さんはアルティメットの競技者としてだけではなく、会社員としても日々活躍されていますよね。これもなかなか簡単じゃないと思うんですが。

中野:私が思うには、サッカーの競技者よりは恵まれているかと思います。アルティメットに限らず、ほとんどの競技者は仕事と両立していますし、毎週末には合宿みたいな形で練習に打ち込んでいます。これがサッカーだと、平日の出社前や仕事終わりにも練習していたりしますから。

赤木:確かに、サッカーもかなりハードですよね。

中野:私達も平日仕事終わりにトレーニングなどはしますが、平日に集まっての練習は現状ほとんどないため、両立できているんだと思います。

赤木:試合当日にトラブルがあって出場できないという事はなかったですか?

中野:私は無いですね。ただ、チームの人で試合の合間に電話をかけたりしている人はいました。

私の場合は職場環境にも恵まれていて、会社としてアルティメットの活動を尊重してくれるカルチャーがあったのは有難かったです。24歳以下の世界大会が年始にあったんですが、年始休みから連続でお休みを頂く事になって。それでも周りは送り出してくれました。

赤木:競技活動を応援してくれる環境は頼もしいですね。でもそれだと完全なオフって全く無いんじゃないですか?

中野:たしかに完全なオフはなかなか無いですね。雨の日は練習が休みになるんですが、そういう時もやる事がなくて、結局ジムに行ったりしてる事も多いです 笑 それでも競技をやっている時が一番リフレッシュになるんですけどね。

オリンピックが転職のきっかけに

赤木:中野さんは前職からAscenders株式会社に転職されたと聞いていますが、転職のきっかけについてお聞きして良いですか?

中野:お話したように、アルティメットはアメリカが最も盛んで、とても知名度もあります。競技の性質上、セルフジャッジや男女混合競技でもあるため、2028年のロサンゼルスオリンピックでは競技種目に選ばれる可能性も十分あります。ですが、仮にそこでオリンピック競技種目になったとしても、結局日本で根付かないのではないかという懸念もあります。

赤木:オリンピックで一時的に盛り上がっても定着しないという可能性はありますね。

中野:そんな中、東京都フライングディスク協会の事務局で人の募集がありました。そこで競技者だけではなく、協会にも所属する形で競技普及に尽力できないか考えるようになりました。同じタイミングで今の会社で新規事業立ち上げの話があり、その事業で得られる知見がフライングディスク協会にも活かせると思って今の会社に転職を決めました。

赤木:そこまで競技普及に懸ける情熱が凄いです。

競技者・スポーツビジネス・競技協会それぞれの立場から見えるもの

赤木:最後に、今後の目標をお聞きしても良いですか?

中野:まずは選手としてですが、2028年のロサンゼルスオリンピックでアルティメットが正式種目になった時、競技日本代表選手として選ばれる事ですね。そして2020年・2024年にアルティメットのワールドカップが開催されるので、そこで日本代表として選出されたいと思っています。

赤木:日の丸を背負って世界と戦うわけですね。

中野:これはサッカーをやっている時から一貫しているんですが、『後ろ向きな人に勇気を、前向きな人に刺激を』という言葉を大事にしていて、常にそんな選手でいたいと思っています。サッカーの元ドイツ代表ゴールキーパーでオリバー・カーン選手ってご存知ですか?

赤木:はい。ちょうど私達世代がワールドカップで見ていた選手ですね。

中野:大会中、カーン選手の1セーブ、1プレーで皆が沸きました。あんな選手でいられたら最高です。

赤木:競技協会としての目標もお聞きして良いですか?

中野:東京都フライングディスク協会の活動としては、学校教育でアルティメットを広められるようにしたいと思います。

赤木:学校教育でですか?

中野:はい。アルティメットのセルフジャッジの観点は教育にも親和性が有りますし、衝突NGのルールは怪我のリスクも少ないです。また、子どもの頃からフリスビーを投げる事に慣れ親しんでおけば将来的な選手のレベルアップにも繋がります。

赤木:今はカレッジスポーツのイメージがあるものをもっと早い段階から始めるんですね。

中野:併せて興味を持ってくれた子どもたちがアルティメットを続けていけるような仕組みも必要だと思いますね。

あとは競技普及としては『ゆるティメット』という、社会人が仕事終わりにカジュアルにアルティメットを楽しめる会を開催しているので、こちらも今よりもっと広めていきたいと思っています。

赤木:様々な階層の人達にアルティメットを広めて、オリンピックでブームになった時の受け皿を作っておく形ですね。

中野:そうですね。こういった活動は私にしかできない事だと思っています。現役選手であり、スポーツビジネスに携わる人間であり、競技協会として活動もできる事が面白いと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

アルティメットの為に全てをかける情熱、2028年まで見越したビジョン、どちらもこれからの競技普及の中で大事なエッセンスだと感じました。

スポタスでは『スポーツ+何か』を持った人をこれからもご紹介していきます。

この記事の記者紹介
スポタス編集部

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