2019/11/30 10:00 370PV

フリースケートの普及に全力を向けるスポタス人【スポタス人インタビュー】

スポタス人とは

スポーツだけではなく、プラスアルファの形でスポーツと関わるキラキラした人物。

スポタスでは、『スポタス人』のインタビューを通じてスポーツとの様々な関わり方を発信しています。

スポタス人紹介

大熊 勝(おおくま まさる)

プロフリースケートライダー

フリースケートを日本に普及させる為、プロライダーとして活動する。

YouTubeの動画投稿やテレビ番組に取り上げられ、精力的に活動中。

運営するフリースケートサークル:新感覚スポーツ「フリースケート」サークル

フリースケートとは

赤木:まず、フリースケートと言う競技についてお伺いしてもよろしいですか?

大熊:フリースケートとは、分かりやすく言うとスケートボードのデッキ(足を乗せる床部分)が2つに分かれた状態で乗って行うスポーツです。

自由なスケートと言う意味の競技なので、アイススケートやサーフィン・スノーボードみたいな滑り方もできます。元々はサンディエゴの学生がスケートボードを半分にしてみたところから始まったと言われていますね。

 

▲フリースケートのイメージ動画。世界大会の様子です。

 

赤木:日本に来たのはいつくらいですか?

大熊:2006年と言われています。たまたま旅行に行っていた人がアメリカで見つけてきて、それを日本に持ってきたのが始まりではないかと言われています。

赤木:そうなんですね。世界的にはどの国が強豪国になるんですか?

大熊:アメリカは今でも人気ですが、今は中国が一番人気が有ります。日本の競技人口が1万~3万人になりますが、中国はその10倍くらいの競技人口がいます。広まった順番はアメリカ⇒日本⇒ヨーロッパ⇒中国だったんですが、中国の増加は凄いですね。

赤木:中国は新しいスポーツが広まり出すと一気に競技者が増えるらしいですね。

大熊:でも、競技のレベルでは日本も負けていません。大会では3種目が競われるのですが、今年は日本が3種目とも優勝しました。それもそれぞれ別の日本人がです。

赤木:別の人達がそれぞれ優勝したのは凄いですね。

大熊:しかもそのうち2人はまだ高校生ですからね。

赤木:高校生で世界一!

日本人に合った競技

赤木:フリースケートは日本人に合ってると思いますか?

大熊:合っていると思います。元々日本人は努力家が多いです。フリースケートは個人競技なので、技ができたかできていないかで結果が見えます。特にスランプに陥る事も少ないですし、対戦相手によって自分のプレーができなくなるという事もありません。

赤木:そう考えると確かにですね。地道な練習の積み重ねで勝負できそうです。

大熊:大会だけではなく、日常生活の利便性も高いです。フリースケートは手のひらサイズとコンパクトなので、持ち運びが便利だし、移動手段としても使うことが出来ます。

歩くよりもフリースケートに乗る方が早いので、徒歩12分くらいのところでも4分くらいで行く事ができます。サイズも小さいので持ち運びもしやすく、旅行先でも使えます。

赤木:そう聞くと確かに便利そうですね。

大熊:日本人は利便性を求めるので、そういう気質にも合うと思いますね。趣味にも移動手段にも使えて、個人練習でも上達できるのはやりやすいと思います。

▲スケートボードのように斜面を使った技を出す事も

フリースケートの仕組み

赤木:このフリースケートはどうやって前に進むんですか?

大熊:主に遠心力で力を出していますが、ペダルを漕ぐような進み方もできますし、身体のバランスで動かしてもいます。

赤木:よく子どもが河川敷で乗っているボードとは動かし方は違うんですか?

大熊:ブレイブボードですね。あれとはタイヤも違いますし、進み方も違いますね。フリースケートはジェイボードよりもタイヤの幅が広く直径も大きいです。また、2つに分かれている事もあり、様々な動かし方ができます。

赤木:競技者の年齢層はどのくらいですか?

大熊:年齢層は幼稚園生から75歳の方までいます。自分でフリースケートを見つけてくるのは、20〜40代の方が多いですね。体験会も定期的にやっているし、最近は世界大会で優勝した事もあり、メディアの露出が増えた事で、学生が多く始められてます。

フリースケートに出会ったきっかけ

赤木:フリースケートをする前はどんな競技をされていたんですか?

大熊:小学校の頃は軟式野球をしていまして、中学は軟式テニス・高校では硬式テニスをしていました。大学ではスノーボード・ボーリング・ダーツ等をやっていました。

赤木:色んな競技を経験されて来たんですね。

大熊:私に限らず、いわゆるマイナースポーツをやっている人は複数の競技を経験してきているケースは多いと思います。

赤木:フリースケートはいつ知ったんですが?

大熊:大学の時に住み込みのバイトをするくらいスノーボードをやっていたんですが、社会に出るとそんな頻度でできなくなると思って、スノーボードのオフトレーニングになる競技を探してる中でフリースケートに出会いました。当時はHowTo動画なんかも無かったので、自分で試行錯誤してこげるようになるまで1ヶ月くらいかかりました。

今なら動画を見ながらやれば1週間くらいで漕げるようになりますし、試乗会に参加すれば2~3時間くらいでできるようになりますが。

赤木:漕げるようになるまで1ヶ月続けたのも凄いですね。

大熊:人混みの中でもスイスイ進む姿や、進みながらボードを自分の手で持って障害物を避ける姿などを見て魅了されて、『自分はこのスポーツにのめり込むだろうな』という確信がありました。

赤木:それくらい強烈に印象に残ったんですね。

大熊:そのうち仲間もできてきて、サークルを作ったり競技の動画を作ったりして、それを見つけてくれた他のフリースケートサークルの人が声をかけてくれて更に仲間が増えました。

▲進む途中でボード(デッキ)を手で持ったりもできるそうです。

今後の目標

赤木:今後目標にしていきたい事などお伺いしていいですか?

大熊:フリースケートもそうですが、いわゆるマイナースポーツはやり方が分からなくて辞めてしまう人も多いです。そうならないように、スムーズに競技に入っていけるような道筋を作っていきたいと思っています。

私がフリースケートを始めた頃は練習のコツなどの動画は全く有りませんでした。ですので、私が身に着けた技術は惜しみなく動画として公開しています。これは私自身がフリースケートを始めた時にとても困った事だったので、そのハードルを無くしたいと思っているからです。

赤木:確かに、競技の技術的なノウハウが手に入りにくいのはマイナースポーツでよく有りますよね。

大熊:他にも試乗会を定期的に開催したり、試乗会に来た人を今度は教える側にするような取り組みもしていて、このスポーツを安全に面白くできるようにしたいと思っています。

赤木:教える側の人が増えていくと競技者の数も増えますし、怪我や事故のリスクも減りますよね。

大熊:あとは、人の目につく所にフリースケートが置かれるようにしたいと考えて大手量販店にかけあったり、テレビ局やラジオ局にかけあって露出させてもらったりもしました。

赤木:凄い行動力ですね。そういったメディアは元々繋がりが合ったんですか?

大熊:いえ、手紙を送ったり制作会社に問い合わせをしたりしました。雑誌等のビデオコンテストに投稿してみたりもしましたし、できる事を思いつく限り試しています。

まとめ

今回はフリースケートと言うマイナースポーツの普及に尽力するスポタス人をご紹介しました。

大熊さんの取り組みは、他のマイナースポーツ普及者にとってもとても共感できる部分が多かったのではないでしょうか。

スポタスでは『スポーツ+何か』を持った人をこれからもご紹介していきます。

※フリースケートの体験会情報はこちらでご確認下さい。

この記事の記者紹介
スポタス編集部

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