2019/11/25 19:10 464PV

フットサルでスライディングする際のコツとは?

フットサル

フットサルは、通常よりも非常に攻守の切り替えが早く、スピードが求められ、スライディングの技術が勝敗を分けるといえますが、大けがのリスクもあります。ここでは、フットサルのスライディングについて解説します。

フットサルは、屋内外にある通常よりも4分の1程度のピッチで行う、5人制サッカーです。規定上、通常のサッカーよりも選手1人あたりがカバーするピッチサイズが狭いため、運動量が少ないように思われるかもしれません。しかし、オフサイドがなく、リスタートもすべてキックインのため、攻守の切り替えが非常に早く、通常のサッカーと違ってまったく休まる時間がありません。常に走っている状態で、持久力とスピードが求められます。

そこで重要になるのがスライディングです。スライディングを身につけると、攻守両面で走って追いつけないボールに触れられるため、勝敗を分ける局面で非常に重要なプレーをすることができるようになります。フットサルはバウンドしないボールを使用するため、足元のボールが通常のサッカーよりもはるかに多く、遠いボールにスラディングで届くようになることは、極めて重要な技術になるのです。

一方で、スライディングは自分と他選手の重大なけがにつながる危険性もはらんでいます。また、スライディングをかわされると、体勢を立て直すのに時間がかかるため、大ピンチを招くこともあります。このように、フットサルではスライディングはハイリスクハイリターンといえると思います。ここでは、フットサルでのスライディングについて詳しく紹介します。

スライディングは反則なのか?

FIFAのルール改正

国際サッカー連盟(FIFA)は、フットサルで行うスライディング行為そのものを禁止していました。しかし、2010年8月のルール改正により、スライディング行為が認められるようになりました。(公財)日本サッカー協会の2017/2018年フットサル競技規則では、「相手競技者へタックルする」行為は、相手チームの直接フリーキックとなる不正行為(ファウル)と記載されています。実態としては、通常のサッカーと同様のルールとなったといえます。

ファウルにならないスライディングの場面とは

ファウルになるスライディングと、ファウルにならないスライディングの違い

それでは、スライディングでファウルになるかどうかの違いは何でしょうか。それは、やはり通常のサッカーと同様で、相手選手の身体に対して直接タックルする行為がファウルとなります。

フットサルでは、とがった突起物(スタッドと呼ばれる)のあるいわゆるサッカースパイクシューズを履かないため、通常のサッカーよりも怪我のリスクは低くはなりますが、危険にはかわりありません。そのため、相手選手の足をめがけてスライディングするとファウルになります。

また、ボールを持っている相手選手の真後ろからスライディングした場合、イエローカード、あるいはレッドカードが出されることがあります。相手の足を狙っていなくても、相手から足裏が見えるようなスライディングの時点でファウルとなることもあります。
こういったプレーは大けがになる可能性がありますので、非常に厳しい判定となるケースが多いといえるでしょう。
一方、ボールまたはボール軌道上に足を投げ出す行為、いわゆるスライディングブロックはファウルにはなりません。しかし、ボールを直接スライディングで蹴る場合には、相手も同時にボールを蹴ったり、ボールをとられないように足でブロックをしたりすることもあるので、そのような危険を回避しなければなりません。

スライディングのリスク

ファウルにならないようにボールまたはボール軌道上へ足を投げ出すように行うスライディングは、一方で相手から離れた距離で行うこととなり、距離が離れるほど、動きを予測されてかわされてしまうリスクが発生します。

少人数で試合を行うため、一人がかわされてしまったときのダメージは、通常のサッカーよりも大きくなり、そのリスクをケアしながらスライディングを行わなければ、チームの大ピンチを招く恐れがあります。

スライディングのコツとは

スライディング

それでは実際にスライディングを身につけるにはどうすればよいか、ご紹介いたします。その前に、スラディングには、頭を強打したり、相手選手と接触したり、大きなけがのリスクが伴う、ということを理解してください。

フットサルは体育館のフローリングで行うことが多いですが、グラウンドの土と違って、とても硬いため、頭を強打したときのリスクは大きいです。このことを常に留意してから試合でスライディングを使用するようにしてください。また、練習するときは、新しいジャージは使わず、穴があいてもよいジャージを使うようにしてください。

姿勢を低くする

まず足のつま先よりも膝が前にでるくらい膝を曲げて姿勢を低くしてください。これはスライディングをするしないに限ったことではなく、ボールと相手選手の動きについていくためには重要な姿勢ですが、スライディングの場合はより低い姿勢が求められます。例えば飛行機が着陸するときは、いきなり高い高度から降りるわけではなく、徐々に高度を低くしてなるべく地面と水平になるまで高度を下げて着陸します。

それは着陸の衝撃を少なくするためですが、サッカーのスライディングも同様です。重心が高い姿勢からスライディングをすると、腰や足などへの衝撃が大きく、けがの素です。体育館のフローリングは硬いので、特にけがをしやすくなりますので、可能な限り姿勢を低くしましょう。

地面に水平に足を滑らせる

目の前のボールに対してスライディングするときは、低い姿勢のままボールに向かって走ります。次に地面に水平になるように足をすべらせますが、何メートル手前ですべらせるかは、身長や走行速度、その他そのときの状況によって変わります。長い距離をスライディングできるとしても、それは試合ではあまり意味がありません。その分、相手選手にかわされやすいからです。いずれにしても、最初の練習では、2メートル前後手前からスライディングしてみましょう。

足を滑らせるときは、重心を後ろにもっていきます。次に、たとえば右足をすべらせてボールを蹴りたい場合は、右足を前に放り出すと同時に、左足で右足のかかとかふくらはぎを軽く蹴るようにします。そうすると、尻もちをつくと同時に、右足が前に放り出されている状態となります。このとき、膝や腰、重心が高い状態だと、腰を打ってけがをしますので、スライディングをするときは必ず、地面すれすれまで重心を落とすという意識をもってください。

スライディングでキックする方法

スライディング中は、できるだけ体を寝かせて体全体で滑るようにしましょう。体の一点だけが床に接触していると、そこに体重が集中して、摩擦でジャージに穴があいたり、皮膚をすりむくけがとなってしまいます。

スライディングでボールを蹴る場合。滑らせている足で蹴るときと、その反対の足で蹴るときがあります。滑らせている足で蹴るときは、シュートやディフェンスに限らず、とにかくボールに足が届くか届かないか、ぎりぎりのときです。滑らせる側の足は膝を伸ばしているので、遠くへ蹴るというよりは、触るだけとか、ボールの軌道を変えるだけ、足を当てるだけ、というケースです。

一方、滑らせているのと反対の足の場合は、少し余裕がありますし、もともと膝を曲げているので、強めのボールを蹴ることができます。スライディングしながら蹴るというのは、高度な技術ですので、スライディングがある程度身についてから練習してください。

スライディング後

スライディングをした後は、すかさず立ち上がり、また低い体勢をとりましょう。スライディングで滑りっぱなしは、大ピンチを招くだけですので、できるだけ早く態勢を整えてください。スライディングができるようになったら、スライディングして、すぐにすばやく立ち上がる練習をしましょう。

立ち上がる方法は2つあります。1つは滑っている途中で反転してうつ伏せになるようにして手をつき、止まったらすぐに上体を持ち上げるように立ち上がる方法。もう一つは、滑らせている足の裏を地面につけると摩擦抵抗で止まり、その時につんのめるような状態になることを利用して一気に立ち上がる方法です。足の裏で止まって立ち上がる方法は膝に負担がかかる場合があるため、まずはうつ伏せになってからすばやく立ち上がる方法を身につけましょう。

まとめ

フットサルのスライディングについてご紹介しました。フットサルは通常よりも攻守の切り替えが非常に早いため、簡単に決定的な場面を作られることがあります。そのとき、スライディングを使えると、得点を防ぐ確率があがります。また攻撃のときも、スライディングができると、相手から離れたところに早いパスを送って、スラディングのシュートで点数にむすびつけることができると、強力な武器になりますし、相手にとっての脅威となります。

一方で、スライディングをかわされてしまったときや、相手との接触などのさまざまなリスクもありますので、場面に応じて瞬間的に選択していただければと思います。

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参考

2017年/2018年フットサル競技規定(日本サッカー協会HP)

https://www.jfa.jp/documents/pdf/futsal/law_futsall.pdf

スライディング(少年サッカー練習方法ガイド)

http://www.ltlplus.net/130dfnorendf/post-18/

この記事の記者紹介
スポタス編集部

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