2019/11/15 18:40 3498PV

【すぐに活かせる】バスケ基本戦術紹介~強いチームは戦術がすごい! まずは基本を覚えよう~

この記事では戦術の重要性、さらにはオフェンス、ディフェンスの戦術の基本形を分かりやすく解説しています。

バスケットボールは点を取り合うスポーツです。シュートを打たなければ得点は入りません。そのシュートは、どれくらいの確率で成功するのかというと、野球の打率よりは高いですが、思っているよりも高くありません。NBA選手であっても5割程度と言われています。そのため、オフェンスでは確率の高いシュートを打ちたいと考えます。

ディフェンスであれば、ゴールに近いところでシュートを打たれると成功する確率が高まります。そこで、ディフェンスではなるべくゴールから遠くでシュートを打たせる、あるいはシュートを打たせないようにする、そういった守り方が求められます。

そこで必要となるのが「戦術」です。

戦術を工夫する重要性

戦術とは何か

戦術とは、「目的を達成するための具体的な手法」のことです。「スリーポイントシューターにスリーポイントシュートを打たせる」という目的を達成するために、スクリーンを2回かけてフリーにする動き。「背の高い選手にゴール下でボールを渡してシュートを打たせる」という目的を達成するために、スクリーンをかけてローポストでパスを入れる動き。「身体能力の高い選手に自由に1on1をやらせる」という目的を達成するために、ほかの4人が反対側に集まりスペースを広げる動き。こうした動きが戦術です。

戦術は、ある程度、型にはめて選手の動きを決めたプレイです。「パターンオフェンス」「モーションオフェンス」「セットプレイ」「ナンバープレイ」といった呼び方をします。強いチームになると、数十種類あると言われています。

時間経過、相手のディフェンスの陣形、味方の陣形、得点差、調子のいい選手は誰なのか、状況に応じて繰り出すパターンが異なります。

時間をかけずにシュートまで持っていくパターン、相手に背の高い選手がいないため、ゴール近くでシュートを打てるようにするパターン、今日はこの選手が調子がいいので、その選手をフリーにしてシュートを打たせるパターン、逆に時間をかけるパターン、ファウルトラブルの選手のところで攻めるパターン、細かく決まっているため、数が多くるのです。

なぜ戦術が必要なのか

では、なぜ戦術を活用するのか。バスケットボールは1チーム5人で、コートには相手も含めて10人の選手がいます。基本的には、その10人がどちらか半分のコートに集まるため、シュート成功率が高いゴールに近いエリアは非常に密集します。そこで重要になるのが「スペース」です。オフェンスでは、このスペースをいかにして作り出すか、そのために戦術があるのです。

簡単なところで言うと、「アイソレーション」という戦術があります。調子のいい選手に1on1をやらせるために、ボールを持った選手とは反対側に他の4人が集まり、スペースを広げるものです。

スペースをつくり出すのに、5人がバラバラに動いていてはつくり出せないでしょう。例えば、前述のアイソレーションですが、反対側に集まる他の4人のうち1人でもこの戦術を理解していない場合、1on1を仕掛ける側にパスをもらいに行ってしまうことになり兼ねません。そうすると、せっかくのスペースを消してしまいます。

こうしたことが起こらないよう、全員が共通意識を持つために戦術が必要なのです。ディフェンスについては具体的に説明していませんが、同じことです。「パスカットを狙おう」「リバウンドを取ろう」といった意識をチーム全員が持つことが戦術です。

オフェンス戦術紹介

バスケ フォーメーション

スペースが大事な理由は、先に説明したとおりです。そして、自分たちがどこでシュートを打つと成功率が高くなるのか(どこにスペースを作るのか)を考えた上で、オフェンスの配置を決めます。この配置を「アライメント」と呼びます。

基本的なアライメントの種類としては、3アウト2イン、4アウト1インがあります。それぞれ、どこでシュートを打たせようとする配置なのか、説明していきましょう。

3アウト2イン

これはインサイド(ペイントエリア)でシュートを打たせようとする配置です。センターの選手が有利なチームが、このアライメントを使っています。

具体的には、スリーポイントラインの外に3人を、それぞれトップ、右45度、左45度に配置します。そして、残りの2人は右と左のローポストに配置します。これでペイントエリアの密集が避けられ、フリースローラインあたりにスペースができることになります。

4アウト1イン

こちらもインサイドにスペースを作るアライメントです。3アウト2インとの違いは、アウトサイドの選手にシュートを打たせようとする点です。アウトサイドシュートが良く入る選手、1on1が強い選手のいるチームが、このアライメントを活用しています。

具体的な配置は、スリーポイントラインの外に4人、ローポストに1人です。アウトサイドの4人は、トップに2人、左右の45度からエンドライン寄りに少し下がったあたりに2人という配置です。ローポストにいない側に大きなスペースができます。このスペースを生かして、切れ込んだり、ドライブしたり、ジャンプシュートを打ったりといったプレイが可能になります。

大体のチームがどちらかのアライメントを活用しています。あまり見ませんが、その他の種類として5メンアウト(センター選手がいないチームが使用)や、2アウト3イン(フィジカルの強い選手が3人いるチームが使用)があります。

チームディフェンス戦術紹介

ディフェンスの戦術は大きく分けて2つになります。「マンツーマンディフェンス」と「ソーンディフェンス」です。

簡単に説明すると、「マンツーマンディフェンス」は人を守るディフェンスで、決められた人をマークし続けます。このマンツーマンは多くのチームが採用しています。対する「ゾーンディフェンス」はエリアを守るディフェンスで、人ではなく担当エリアを守ります。守る人は随時変わっていきます。

マンツーマンディフェンス

マンツーマンディフェンスは基本、身長に合わせてマークマンが決められます。背の低いガードには同じガードが、背の高いセンターには同じセンターがつくケースがほとんどです。身長のミスマッチが起こりませんので、シュートが打たれにくいというメリットがあります。

一方で、デメリットもあります。身長が同じでも能力に差があるケース、相手に大きな選手が多く、どうしても身長のミスマッチが出来てしまうケースが起こると、そこが突破口となり、得点されてしまいます。

ただし、それを補う方法はあります。能力に差があって1on1で抜かれてしまったらカバーする、身長差ができてしまったらダブルチームする、こういった方法があります。しかし、カバーやダブルチームも穴がありますので、完璧に守ることは難しいのが現状です。バスケットボールは点数がたくさん入るスポーツです。基本はオフェンスが有利なので、守り切れなかったとしても切り替えることが大切になります。

なお、細かくわけるとマンツーマンディフェンスにもたくさんの種類があります。全コートで守る場合はオールコートマンツーマンディフェンス、半分から守る場合はハーフコートマンツーマンディフェンス、といった具合にたくさんあるのですが、詳しい説明はまたの機会に譲りたいと思います。

ゾーンディフェンス

ゾーンディフェンスは基本、背の高い選手が高さを生かしてインサイドを守り、背の低い選手は俊敏性を生かしてアウトサイドを守ることになります。エリアを守るゾーンディフェンスには、オフェンスに重要な“スペース”が生まれにくというメリットがあります。

しかし、守るエリアが決まっていることが不利になることがあります。例えば、ゴールに近いエリアに3人、遠いエリアに2人というゾーンディフェンスをしていた場合、遠いエリアにオフェンスが3人入るとオフェンスが1人多くなります。アウトナンバーとなってディフェンスが不利になるというデメリットがあります。

ここではオーソドックスなゾーンディフェンスを2種類、説明しましょう。最もよく見られるのが「2-3ゾーン」です。ゴールに近いエリアに背の高い選手3人が入り、遠いエリアに残りの2人が入ります。ゴール付近は3人いますのでディフェンスが強いエリアですが、遠いエリアは2人で守らなければならないので、ウイークエリアと言えます。相手に強いセンター選手がいるときに活用するゾーンディフェンスです。

次は「3-2ゾーン」です。これは、2-3ゾーンと逆で、ゴールに近いエリアは2人、遠いエリアは3人で守ります。3-2ゾーンはゴール下を2人で守るため、0度のコーナーが最も手薄になります。良いスリーポイントシューターがいるときに活用するゾーンディフェンスです。

参考動画

この動画では、バスケの戦術について解説されています。こちらもぜひご覧下さい。

まとめ

オフェンスにしてもディフェンスにしても、戦術は非常に重要になります。単に形だけを覚えるのではなく、なぜこの形にするのか、何が狙いなのか、それを理解した上で行うことが大事です。常に状況が変化するバスケットにおいて、形どおりになることは稀です。それでも状況に応じて対応するには、目的(狙い)を理解していないと対応できなくなるからです。

共通意識を持って、チーム全員が同じ目的に向かえるよう、頑張ってください。

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<参考>

『ボールマンがすべてではない バスケの複雑な戦術が明らかになる本』(千葉ジェッツふなばしヘッドコーチ 大野篤史 流通経済大学バスケットボール部ヘッドコーチ 小谷究 著)

YouTubeチャンネル『ティアンドエイチSportsDVD

この記事の記者紹介
スポタス編集部

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