2019/11/18 19:45 990PV

バスケのリバウンドを制するものはゲームを制す【勝ち方から練習法まで】

この記事ではリバウンドの重要性、リバウンドの勝ち方や練習法をわかりやすく解説します。

「リバウンドを制するチームが試合を制する」。これはバスケットボールにおいて、よく言われるセオリーです。なぜ、そんなに重要なのか。そして、どのようにすればリバウンドに勝てるのか解説していきましょう。

リバウンドで勝つ重要性

シュートは半分以上が失敗する

バスケットボールの最高峰・NBA選手のシュート成功率はどれくらいかご存知でしょうか。7割? 8割? いやいや、なんと5割を切ります。半分以上は失敗しているんです。10本打ったら5本は外れる計算です。

では、外れたシュートはどうなるのか。そのままコートの外に出てしまうこともありますが、敵、もしくは味方にリバウンドとして取られることがほとんどです。この「リバウンド」。これがバスケットボールでは非常に重要なんです。

シュートが外れると(インボールであれば)どちらのボールでもない状態になります。そのボールを味方、敵のどちらが取るかで戦況は大きく変わります。味方が取れば再び得点チャンスが生まれ、敵が取ると得点チャンスが失われ、守備に回らなければなりません。

どれくらい効果のあるプレイなのか

では、1試合にどれくらいシュートが打たれるのかというと、日本のBリーグでおおよそ1チーム70本ほどです。そのうちの半分が外れるとして35本です。35本は、どちらのボールでもない状態になるんです。これを、いかにマイボールとするか。ここが勝敗の分かれ目と言っても過言ではありません。

漫画『スラムダンク』では、安西先生が桜木にリバウンドの重要性を教えます。ディフェンスリバウンドを取ると、相手の得点チャンスを奪い(マイナス2点)、味方の得点チャンスが生まれる(プラス2点)、それはプラス4点の働きだと。リバウンドは3点シュートよりも1点多い、効果の高いプレイなんです。

リバウンドが得点する機会を増やす

バスケットボールは得点を取り合うスポーツです。最後に1点でも多かったチームの勝ちとなります。前述したように、シュートの半分は失敗します。ということは、攻撃回数を多くしなければ得点がたくさん入らないことは、お分かりいただけるかと思います。

攻撃回数を増やすために重要となるのが「リバウンド」。守備のときにリバウンドを取れば攻撃に移れます。攻撃のときにリバウンドを取れば、再び得点する機会が得られます。リバウンドは得点につながる重要なプレイなんです。「リバウンドを制するチームが試合を制する」の意味がお分かりになったかと思います。

リバウンドで意識するコツと勝ちやすくする方法

バスケ フリースロー

まずは相手をゴールに近づけさせない

では、リバウンドを取るにはどうすればいいのか。意識することは、「相手よりもゴールに近い位置をキープする」ということです。

守っている間は、基本的に相手(オフェンス)よりもゴールに近い位置にいます。相手がシュートを打ったら、その位置関係をキープできるとリバウンドが取りやすくなります。

ただ、相手(オフェンス)もシュートが外れた場合はリバウンドを取りに来ます。ゴールに近い位置に入って来ようとします。それを阻止するプレイを「ブロックアウト」と言います。(「ボックスアウト」「スクリーンアウト」とも言います。)これは、自分よりもゴールに近い位置に相手(オフェンス)が入らないようにブロックすることです。

基本のブロックアウトは、シュートが打たれたら自分のマークマンとの間合いを詰め、ゴールに向いて背面を使って、中に入って来ようとする相手(オフェンス)をブロックします。このとき手を使って相手を押さえたりするとファールを取られることもあるので注意してください。

相手を背にするということは、シュートの行方は見やすくなる半面、相手の動きが見えなくなります。右側から中に入って来ようとして右側を押さえると、左側からすっと入って来ようとするなど、駆け引きが行われます。

そこで、相手と正対したままブロックアウトする方法もあります。相手の動きが見えるので駆け引きには有利になります。ところが、シュートの行方は見えませんので、リバウンドを取らなくなる可能性もあります。

しかし、ここで重要なのは、“相手をゴールに近づけさせない”ということです。リバウンドを取るのは、その後です。もし自分がリバウンドを取らなくても、味方が取ってくれれば問題ないからです。

「外れたシュートが落ちてきてボールがコートに付いてからボールを取りに行け」とよく言われます。

5人全員がやらないと意味がない

そして、次に大事なのが、「全員がブロックアウトをする」ということです。4人がブロックアウトしていても、1人がブロックアウトをさぼると、その相手がリバウンドを取ってしまいます。5人全員がブロックアウトし、ゴールに近いエリアに相手を入れさせなければ、リバウンドは誰かが取ってくれます。

せっかく暖房を使って部屋を暖めていても、窓にすき間が空いていると外から寒い空気や風が入ってきてしまい、寒くなってしまいますよね。ディフェンスが「窓」で、ブロックアウトが「暖房」です。どこか1カ所でも窓(ディフェンス)にすき間があると、暖房(ブロックアウト)が効かなくなってしまうんです。5カ所すべての窓(ディフェンス)が閉まっていると、暖房(ブロックアウト)が効いて部屋が暖かくなるんですね。

リバウンドに向かう意識が大事

ただ、相手も黙ってブロックアウトされたままでいることはまずあり得ません。何とかゴールに近い位置に侵入して来ようとします。

そうなると、相手よりも早くリバウンドを取る必要があります。相手よりも早く、そして高くジャンプできれば、リバウンドは取れます。

ここで重要なのが、相手よりも遅くなってしまったり高くジャンプできなかったりして結果的にボールに触れなかったとしても、とにかく「相手とリバウンドを競る」ということです。これが非常に大事になります。

たとえ自分がリバウンドを取れなくても相手と競ることで体が接触し、相手の体勢が崩れてリバウンドをキャッチできなくなるかもしれません。相手がファンブルしてボールをコートの外に出してしまうかもしれません。

そうすると、結果的にマイボールになります。たとえ、自分がボールに触れなかったとしても。

だから、とにかくリバウンドに向かう意識、相手と競る意識、これを持つことです。ただし、競り過ぎてファールにならないように気を付けてください。

それから、リバウンドを取った後で一番重要なことは、「キャッチしたボールを下げない」ということです。ゴールに近いエリアは人が密集しています。ボールを下げると、はじかれたり、奪われたりする危険性があります。リバウンドを取ってもボールを下げない。これは鉄則です。

リバウンドの練習法

1人でやるリバウンド練習

自分で頭上にボールを投げて、ジャンプしてなるべく高い位置でキャッチする。これは、ブロックアウトではなく、ジャンプしてキャッチする練習です。とにかく、高い位置でキャッチする意識を持ってください。

次は、ボールをバックボードに当て、跳ね返ったボールをジャンプしてキャッチする。同様に、高い位置でキャッチする意識です。それと、キャッチした後にボールを下げないことも意識してください。

2人でやるリバウンド練習

まずはボールなしで2人1組でやる練習です。これは背中、肩を使って押し合います。お互いにブロックし合うイメージです。ゴール下は人が密集していますので、接触することが多いエリアです。接触に慣れるという意味もあります。

次に、ボールを使った2人1組でやる練習です。センターサークルの真ん中にボールを置き、オフェンスとディフェンスに分かれてボールを取り合う練習です。オフェンスはボールを取ろうとし、ディフェンスはそれをブロックアウトします。ディフェンスはボールを取ろうとせず、とにかくブロックアウトすることを意識してください。

最後に、より実践に近い状態で、2人1組でやる練習です。ディフェンスがオフェンスにパスを出し、オフェンスはシュートを打つ。ディフェンスはシュートを邪魔しに行き、シュートを打たれたらブロックアウトする。オフェンスのシュート練習と、ディフェンスのブロックアウト練習を同時にやる練習です。

参考動画

この動画では、バスケのリバウンドのコツと練習方法について解説されています。こちらもぜひご覧下さい。

まとめ

シュートが外れた状態は、どちらのボールでもない、「空中にあるルーズボール」と表現できるかもしれません。それをいかにマイボールとするか、これが攻撃回数に直結し、得点力に影響します。点を取り合うスポーツのバスケットボールにあって、リバウンドの重要性がお分かりいただけたかと思います。

そして、リバウンドは好不調の波に左右されません。リバウンドに向かうことは誰でもできることです。5人がどれだけ徹底できるか、それでリバウンドの数が決まってきます。ブロックアウトの意識を徹底できるチームが勝てるチームなんです。

バスケ仲間をお探しの方

SPOTAS+の『サークル』では、多くのバスケサークルが登録されています。ぜひこちらもご活用下さい。

<参考>

『考える力を伸ばす! バスケットボール練習メニュー200』(日立サンロッカーズ ヘッドコーチ 小野秀二 著)

この記事の記者紹介
スポタス編集部

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