
バスケ初心者の人でも最短でドリブルが上達できるハンドリング練習法を、家でできる練習法と外で行う練習法に分けてご紹介します。
2016年に開幕したプロバスケットボールの「Bリーグ」も次第に盛り上がりを見せ、これからバスケを始めてみたいという人が急増していますね。バスケがまったく始めてという人は、まずはドリブルの基礎となる「ハンドリング練習」から始めてみるのが良いでしょう。バスケ初心者のためのハンドリング上達のコツと練習法をまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
バスケットボールは得点を取り合うスポーツです。バスケの試合では1試合で100点を超えるようなスコアが出る事も多く、サッカーのように1点を競い合うスポーツと大きく異なるところです。
バスケではチーム全体の得点力がゲームの勝敗を左右し、一人ひとりのプレイヤーがもつオフェンス力が重要になってきます。
相手チームのディフェンスをかわし得点に繋げるには、変則的なステップを入れたドリブル、素早いトリッキーなパス、正確なシュートなどが必要不可欠で、それらはプレイヤーのハンドリングスキルにかかってきます。
ハンドリングを一言で表現すれば「ボールを自在に操る」スキルのことです。
チェンジオブスピード、ストップアンドゴー、フェイクといったさまざまなテクニックも、すべては卓越したハンドリングスキルがあってこそ成せるものです。
バスケが上手くなりたいのなら、徹底してハンドリングの練習をすることが上達の近道と言えるでしょう。
ハンドリングの基本となるのがドリブルスキルです。
ドリブルにも、クロスオーバー、インアンドアウトムーブ、リバースターン、ビハインドザバック、レッグスルーなど、さまざまなテクニックがありますが、まずは基本となるハンドリングスキルをしっかりと身につけることが大切です。
ハンドリング練習でとくに意識したいのが、「ボールの芯を捉える」ことと「ボールを見ない」ことの2つです。
まず、ボールを「芯」を捉えられるようになるとボールコントロールの精度が飛躍的に上がり、ドリブル、パス、シュートのミスを減らせるようになってきます。
プロのバスケ選手のレベルになると、まるでボールが手に吸い付いているように見えることがありますが、これはボールの芯をしっかりと捉えているからです。
ボールの芯をしっかり意識できるようになるまで、ハンドリング練習をすることがポイントです。
そして、ハンドリング練習中は、できるかぎり「ボールを見ない」ように意識することです。
バスケの試合中は仲間の位置や相手の動きなど広い視野でコート全体を見る必要があります。もし、ボールだけを見ていたら正確なパスやシュートが出せないばかりか、相手にボールを奪われてしまうかもしれません。
ボールを見ないでも正確なコントロールができるようになるため、ハンドリング練習中もボールを見ないようにすることが大事なポイントです。
ハンドリング上達のコツは、ずばり「反復練習」です。
反復練習とは繰り返して練習をすることですが、ハンドリングスキルは継続して何度も何度も繰り返し練習することで、その精度はどんどん増していきます。
それは、プロのバスケ選手も同様で、ハンドリング練習を毎日のルーティーンとして行っている選手は少なくありません。
逆に反復練習を止めてしまうと、スキルはどんどん錆び付いてしまいます。
バスケに限った話ではありませんが、現役を引退した一流スポーツ選手が毎日の練習を止めたとたん、わずか数カ月で別人のようになってしまうのはよくあることです。
バスケ初心者であればなおのこと繰り返しハンドリング練習を続けていくことが大切なのです。
バスケ初心者向けのハンドリング練習法を家でできる方法と外でできる方法で分けて見てみましょう。
家でできるハンドリング練習法は、基本的にドリブルをしないので家の中でも迷惑になりません。時間を決めてルーティーン化できるようにしましょう。
フィンガーティップは、指先だけを使ってボールを細かく早く上下左右に動かすハンドリング練習です。
ボールを落とさないように姿勢を意識して、ボールを見ないように力強くコントロールします。慣れてきたら少しづつスピードを上げていきましょう。
ボディーサークルは、ボールを左右の手で受け渡しながら、頭→胴体→ヒザと体の周りをぐるぐると回してくハンドリング練習です。
フィンガーティップと同じようにボールを見ないように注意し、慣れてきたら少しづつスピードを上げていきましょう。
エイトは別名「八の字サークル」と呼ばれることもあり、足の間や周りを八の字を描くようにボールを回していくハンドリング練習です。
足を肩幅より広く開き、軽くヒザを曲げ腰を落とした姿勢を意識しましょう。エイトを行うときもボールを見ないように注意し、慣れてきたら少しづつスピードを上げていきましょう。
クロスキャッチは股の下でボールを前後からはさむように持ち、手を素早く入れ替えてボールをキャッチするハンドリング練習です。
足を肩幅より広く開き、軽くヒザを曲げて腰を落とした姿勢で行います。頭が下を向かないよう視線を前にして、ボールを見ないように注意しながら行います。慣れてきたら少しづつスピードを上げていきましょう。
前後キャッチはクロスキャッチの変則型で、股の下でボールを前から両手で持ち、両手を素早く後ろに回してボールをキャッチするハンドリング練習です。
姿勢はクロスキャッチの時と同じですが、ボールを少しだけ前後に動かすようにすると良いでしょう。ボールを見ないように注意し、慣れてきたらスピードをあげて行きます。
家でできるハンドリング練習法には、ほかにも「手たたき」「振子」「ヒザ回し」「腹筋もも上げ八の字」などの方法があります。
バスケ初心者の人は、まずは紹介した5つのハンドリング練習から始めてみるのが良いでしょう。
ドリブルをともなうハンドリング練習法をご紹介します。家の中で行うと危険なので、必ず外で行ってください。
床に置いてあるボールを叩いてバウンドさせ、そのまま細かいドリブルに移行し、次第に力を強くしていき体を起こした状態でドリブルができるようにボールをコントロールします。
ボール起こしができるようになったら、指1本または2本でもドリブルができるように練習してみましょう。慣れてきたらピアノを操るように親指から1指づつ移動させて、指先でボールを操る感覚を身につけていきます。
ドリブルハンドリング練習の基本になるのが「V字ドリブル」です。左右の手を入れ替えながらドリブルを行う方法や、一方の手で前後にドリブルを行う方法など、さまざまなバリエーションのv字ドリブルの練習法があります。
フロントチェンジ、ビハインドチェンジ、レッグスルーなど、どんな姿勢でもV字ドリブルができるように練習してきます。さらにリズムを変えながら細かいV字ドリブルもできるようにアレンジを加えていきます。
慣れてきたら、フロントチェンジ→ビハインドチェンジ→レッグスルーと、フォームを変えながらV字ドリブルができるように練習しましょう。
N字ドリブルでは、左右の手を入れ替えながらボールがN字の軌道を描くようにドリブルの練習をします。
対峙するディフェンスに対しフェイクを入れる時などは、N字ドリブルのハンドリング練習が役に立つでしょう。
また、NBAやBリーグの選手などが試合中に見せる「シャムゴットグリル」などのドリブルテクニックも、N字ドリブルの変則型と言えるでしょう。
足の間にボールを通し、八の字を描くようにドリブルの練習をします。
ドリブルのスピードに強弱をつけたり、低い姿勢、高い姿勢などフォームを変えながら、さまざまな八の字ドリブルを練習してみましょう。
細かく早くできるようになるとトリッキーなドリブルができるようになります。
壁ドリブルはもっともポピュラーなハンドリング練習法のひとつです。
指先でボールをコントロールする感覚が身についてくるため、ドリブル、パス、シュートなどの精度が上がります。
一見、地味にも見える壁ドリブルですが、繰り返し練習するほどボールコントロールが上達します。
外で行うハンドリング練習はバリエーションも多く、ボールを2つ使った2ボールメニューや、時間を計って全力でドリブルを続けるなどの練習方法もあります。
バスケ初心者の人は、基本のハンドリング練習に慣れてきたら、どんどん新しいハンドリング練習にもチャレンジしてみてくださいね。
この動画では、バスケのハンドリングについて解説されています。こちらもぜひご覧下さい。
ドリブルが上手くなりたいというバスケ初心者の人は、徹底してハンドリング練習することが上達への近道です。最初は難しく感じると思いますが、毎日繰り返し練習することでボールを操る感覚が身についてきます。ハンドリング練習はやればやっただけボールコントロールの精度が上がり、ドリブルスキルも劇的に進化していきます。
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バスケでオフェンス力を劇的に上げるハンドリング練習まとめ(HOOPS JAPAN BASKETBALL MEDIA)
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